SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

イベントレポート(AD)

ファウンダーに訊く、オープンソースのPaaS環境「Cloud Foundry」の魅力と使い方

「Cloud Foundry Open Tour, Tokyo」セッションレポート

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

4. Micro Cloud Foundryの利用

 Cloud Foundryを使ってみる第一歩としては、CloudFoundry.comを利用する他に、Micro Cloud Foundryを使うという選択肢もある。Micro Cloud FoundryはCloud Foundryの環境一式がVMware仮想マシンの中にパッケージングされているもので、仮想化ソフトウェア上で手軽に実行することができる。Richardson氏によれば、Micro Cloud FoundryはPC上でも実行することが可能なため、開発者用のサンドボックスなどの用途として極めて有用なものとのことである。

 Micro Cloud Foundryは、CloudFoundry.comのサイトより入手することができる。まずサインインページ(図4.1)に行ってログインする。図4.2のようにライセンス条項が表示されるので、同意のチェックを入れて[Accept]ボタンをクリックする。

図4.1 CloudFoundry.comにログイン
図4.1 CloudFoundry.comにログイン
図4.2 ライセンス条項を読んで同意する
図4.2 ライセンス条項を読んで同意する

 続いて、図4.3の画面で使用したいドメイン名を記入する。ドメイン名には任意の文字列が使えるが、他のユーザと競合しない一意のものでなければならない。ドメイン名が登録できたら図4.4のように設定用文字列(configuration token)が表示される。この文字列は、仮想マシンを設定する際に必要になる。最後に、[Download Micro Cloud Foundry VM]ボタンをクリックすればファイルをダウンロードできる。

図4.3 任意のドメイン名を登録
図4.3 任意のドメイン名を登録
図4.4 Micro Cloud Foundry VMをダウンロード。設定用文字列は後で必要になるのでメモしておくこと
図4.4 Micro Cloud Foundry VMをダウンロード。設定用文字列は後で必要になるのでメモしておくこと

 ダウンロードしたファイルを解凍すると、vmdk形式の仮想ディスクイメージが入っているので、VMware Playerなどを使ってこれを起動すればよい。初回起動時にはいくつかの設定が必要とのこと。図4.5のように、「1. configure」オプションを選択し、パスワードとさきほどの設定用文字列を入力すればよい。

図4.5 Micro Cloud Foundryの設定例
図4.5 Micro Cloud Foundryの設定例

 Micro Cloud Foundry向けにVMCを使う場合のターゲットURLは「api.ドメイン名.cloudfoundry.me」となる。ターゲットを指定したら、次のようにvmc registerコマンドを使ってユーザ登録をしよう。

プロンプト4.6
> vmc target api.ドメイン名.cloudfoundry.me

> vmc register
Email: xxxx@xxxx.xxxx
Password: ********
Verify Password: ********
Creating New User: OK
Attempting login to [http://api.ドメイン名.cloudfoundry.me]
Successfully logged into [http://api.ドメイン名.cloudfoundry.me]

 あとはCloudFoundry.comとまったく同様にログインして利用することができる。

 Micro Cloud FoundryはローカルのPCで実行することができるが、ドメイン名の解決のために、通常使用する場合はインターネットへの接続環境が必須となっている。ただし、完全にオフラインの環境で利用するために、最新のMicro Cloud Foundryにはオフラインモードが用意されているという。オフラインモードを使えば、PCがインターネットに接続されていなくても、ローカルのDNSによってドメイン名を解決して利用することができるとのことだ。

次のページ
5. サービスのバインディング

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
イベントレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

杉山 貴章(スギヤマ タカアキ)

有限会社オングスにて、Javaを中心としたソフトウェア開発や、プログラミング関連書籍の執筆、IT系の解説記事やニュース記事の執筆などを手がけている。そのかたわら、専門学校の非常勤講師としてプログラミングやソフトウェア開発の基礎などを教えている。著書に『Javaアルゴリズム+データ構造完全制覇』『Ja...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/6532 2012/06/12 14:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング