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モデルベースの手法でコストをかけずに既存システムを分析する

既存システムを分析するための考え方と対処法

モデルベースの手法でコストをかけずに既存システムを分析する(2)

システムの全体像を捉える

 システムを知るためには、そのシステムがどのような状況で使われているかを知ることが大事です。そのためには業務フローが役に立ちます。内容が古くても理解の助けになります。もし、業務フローがない場合は、図2にあるようにビジネスモデルを書き、システムの位置づけを把握します。このモデルはシステム対象の業務について、会社と外部の関係者、部門間の情報の関わりを表現したものです。ここで扱われる情報がシステムで扱う情報に結びつきます。

 業務フローがない場合に新たに作成するのは時間のかかることです。図2は業務フローをまとめるよりは遙かに簡単(このレベルであれば情シス部門の担当者へのヒアリングで簡単に得られます)に作成できます。

図2 フローの代わりに入出力を知る
図2 フローの代わりに入出力を知る

 組織(会社や部門)単位で業務を成り立たせている情報の接点が見えるとシステム化のポイントが理解しやすくなります。システムの内部を無視して最低限必要な情報が分かります。逆に言うとシステムの再構築において、現状のビジネスを止めないためにシステムとして絶対に実現しなければならない最低限のことを認識することができます。

 業務フローやビジネスモデルをベースに、業務の知識をヒアリングで得ながらシステムとそれを取り巻く業務の概要を理解します。完全に把握することを目指すのではなく、ある程度全体のイメージが理解できるレベルで十分です。重要なことは業務の概要を把握し、システムの役割が分かることが重要です。まずは地図を作るための基本的な知識を身につけ、必要な材料をそろえてから次のレベルに移ります。

既存システムの分析方法

 大まかな手順は図3のようになります。材料(入出力情報とデータ)を集め、それを整理します。整理はビジネスルールとして整理することと業務上の分類を行い、個々の材料をつなげます。

図3 分析の手順
図3 分析の手順

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材料を集める

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この記事の著者

神崎 善司(カンザキ ゼンジ)

(株)バリューソース代表大手SIerにおいて大小10システム以上のプロジェクトリーダを勤め、20年ほど前に独立。2002年から5年間(株)豆蔵での社員も兼任しながら要件定義などの上流工程のコンサルティングを行う。2008年に要件定義手法「リレーションシップ駆動要件分析(RDRA)」を開発し現在はその...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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