【実践編】名寄せに関連して必要になる処理の開発
ここからは前半の理論を踏まえて、実際の開発例を示していきます。
VB.NET+SQL Serverでの実装例
完成サンプルは、記事冒頭のリンクからダウンロードできます。解凍後、VWD2010を起動し[ファイル]-[Webサイトを開く]で開きます。動作は「Unify.aspx」を右クリックし、[ブラウザーで表示]のクリックで確認できます。
前回(第2回)とほぼ同じです。追加部分をポイントのみ説明しますので、サンプルとあわせてご確認ください。また、VWD2010での具体的な操作については、ASP.NET関連書籍などを参考にしてください。
- 手順1 用意するテーブル
- 手順2 ビジネスオブジェクトの準備(前回とまったく同じなので説明は省略)
- 手順3 画面の定義(前回とまったく同じなので説明は省略)
- 手順4 トランザクションを利用するための準備
- 手順5 ロジックの定義
用意するテーブル
前回のMemberに加え、MemberServiceとServiceを以下のように定義し、データを格納しておきます。
№ | 項目 | 列名 | データ型 | キー |
1 | 会員ID | MemberID | int | |
2 | サービス名 | ServiceID | int | |
3 | 状況 | Status | nvarchar(1) | |
4 | 名寄せ先 | UnifiedID | int |
№ | 項目 | 列名 | データ型 | キー |
1 | サービスID | ServiceID | int(自動連番) | 主 |
2 | サービス名 | ServiceName | nvarchar(50) |
テーブル構成のイメージは以下のとおりです。
トランザクションを利用するための準備
ASP.NETのトランザクション処理は、.NET FrameworkのSystem.Transactions名前空間を利用します。その準備として、VWD2010のメニューバーから[Webサイト]-[参照の追加]を選択してダイアログを開き、[.NET]タブの一覧にある「System.Transactions」を選択し、[OK]をクリックします。
構成ファイル「Web.config」に「<add assembly="System.Transactions, Version=4.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=B77A5C561934E089"/>」のようなタグが追加されたことを確認してください。