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ASP.NET 4.5 Webフォームの新機能概要と、4.0からのアップグレード手順

実例で学ぶASP.NET 4.5 Webフォーム 新機能活用法 第1回

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2013/05/27 14:00
目次

EntityFrameworkのバージョン変更

 2013年4月現在の最新のEntity Frameworkのバージョンは5.0です。4.0からの変更点として、Enumのサポートやパフォーマンス改善、この後説明するSQL Server 2012 Express LocalDB(以下LocalDB)対応などがあります。

 今回はLoaclDBを使う予定なので、こちらも最新にしておきましょう。NuGetを使うことで、最新バージョンに簡単に更新することができます。

(1)NuGetによるライブラリバージョン更新

 まず、「ツール」-「ライブラリパッケージマネージャー」-「パッケージマネージャーコンソール」を選択して、NuGetのコンソールを表示します。

図5:パッケージマネージャーコンソール
図5:パッケージマネージャーコンソール

 次に、以下のコマンドを実行して、ソリューションに含まれる各プロジェクトが参照しているEntity Framworkをバージョン5.0.0に更新します。

PM> Update-Package EntityFramework
図6:Update-Package EntityFramework実行結果
図6:Update-Package EntityFramework実行結果

SQL Server 2012 Express LocalDBへの切り替え

 ASP.NET 4.5の新機能ではありませんが、.NET Framework 4.5リリースに先立って、SQL Server 2012 Expressに「LocalDB」という機能が追加されました。簡単に言うと、サービスではなく、必要な時にプロセスが起動する、開発向けのSQL Serverです。主な利点として、通常のSQL Serverと互換性のあるAPIを提供しながら、動作が軽いことが挙げられます。詳しくは以下のページを参照してください。

 上記ページにもある通り、今後はLocalDBの使用が推奨されるそうなので、本連載でもそれに倣うことにします。

(1) DB接続文字列の変更

 LocalDBを使うように切り替えるには、DB接続文字列を変更するだけで対応可能です。Web.configファイルのconfigurationセクションのconnectionStrings要素内、add要素を次のように変更します。

リスト3 LocalDBへの切り替えによるWeb.config変更
<!-- 変更前
<add name="MRRSConnectionString"
  connectionString="data source=.\SQLEXPRESS;Integrated Security=true;AttachDBFilename=|DataDirectory|\MRRS.mdf;User Instance=true;Initial Catalog=MRRS;" providerName="System.Data.SqlClient"/>
-->
<add name="MRRSConnectionString"
  connectionString="data source=(localdb)\v11.0;Integrated Security=true;AttachDBFilename=|DataDirectory|\MRRS.mdf" providerName="System.Data.SqlClient"/>

 まず、「data source」プロパティを"(localdb)\v11.0"に変更します。"(localdb)"はLocalDBを表し、"v11.0"はSQL Server 2012を表しています。従って、今後新たなSQL Serverがリリースされ、そちらに変更するなら"v12.0"のようにする必要があります。

 そして、「User Instance」プロパティ、「Initial Catalog」プロパティは、LocalDBでは不要なので削除します。

 設定は以上で完了です。

動作確認

 以上の変更が終わったところで、コードの変更なしでWebサイトが動作するかどうか、F5キーを押してデバッグ実行してみましょう。スタートアッププロジェクトをMRRS Webサイト、スタートページをDefault.aspxに設定するのを忘れないでください。

 既定のWebページが表示されたら、今度はメニューから「マスターメンテナンス」-「場所マスター」を選択してください。次のように、場所マスターメンテナンス画面が表示されればOKです。

図7:場所マスターメンテナンス実行結果
図7:場所マスターメンテナンス実行結果

まとめ

 連載の第一回となる今回は、ASP.NET 4.5の概要と既存Webサイト、プロジェクトのアップグレード方法について解説しました。今回のポイントは次のとおりです。

  • ASP.NET 4.5ではWebフォームにも多くの新機能が追加されている
  • データバインドを中心とし、イベントベースからコマンドベースで処理が記述できるようになる
  • 既存Webサイト、プロジェクトのASP.NET 4.5へのアップグレードは、VSを使ってGUIで簡単に行える
  • 既存Webサイト、プロジェクトで使用しているライブラリのアップデートも、NuGetを使うとコマンド一発で行える
  • LocalDBが今後は推奨され、その変更は接続文字列の変更だけで行える

 次回はいよいよ新機能の紹介に入っていきます。最初は「厳密に型指定されたデータコントロール」を紹介します。お楽しみに。



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連載:実例で学ぶASP.NET 4.5 Webフォーム 新機能活用法

著者プロフィール

  • WINGSプロジェクト 高野 将(タカノ ショウ)

    <個人紹介> 新潟県長岡市在住の在宅リモートワークプログラマー。家事や育児、仕事の合間に長岡IT開発者勉強会(NDS)、Niigata.NET、TDDBCなどのコミュニティに関わったり、Web記事や書籍などの執筆を行ったりしている。著書に『アプリを作ろう! Visual C#入門 Visual C...

  • 山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

    静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for ASP/ASP.NET。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。 主な著書に「入門シリーズ(サーバサイドAjax/XM...

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