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Scott Guthrie氏 Blog翻訳

Windows Azure 7月の更新:SQL Database、Traffic Manager、AutoScale、仮想マシン

連載:ScottGu's Blog翻訳

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費用の影響度

 自動エクスポートが実行されると、Windows Azureは、.bacpacファイルを作成する前に、まずデータベースをテンポラリのデータベースに完全コピーします。これは、エクスポートをトランザクション的に一貫性を保つための唯一の方法です(このデータベースコピーはエクスポートが完了するとその後自動的に削除されます)。結果として、エクスポートを実行した日のこのデータベースコピーに対して費用が発生します。データベースは、日ごとに請求されるため、もし毎日エクスポートする場合は、論理的にはデータベース費用が倍かかることになります。もし毎週行えば、費用は非常に少なくなります。

 SQL Databaseとは異なる地域にStorageアカウントがある場合、ネットワークの帯域幅に対して費用が発生します。Storageアカウントが同じ地域の場合は、帯域幅費用は発生せず、Storageアカウントに保存された.bacpacファイルに対する標準のWindows Azure Storageレート(保存されたGB毎の価格)で費用が発生します。

自動エクスポートの設定条件

 自動エクスポートを設定するためには、Windows Azureがデータベースにアクセスできるようになっていないといけません(上記のスクリーンショットでは自動エクスポートルールで設定したサーバーログイン名とパスワードを使用しています)。

 これを有効にするには、データベースサーバーの“CONFIGURE”タブで、スイッチを“Yes”に設定してください。

SQL Databases:Windows Azure SQL Databases対応の新しいプレミアム層のお知らせ

 Windows Azure SQL Database対応の新しいプレミアム層のプレビューについて今回お知らせできうれしく思います。これにより、ビジネスに重要なアプリケーションに対してより予測性の高いパフォーマンスをお届けできるようになります。

 プレミアム層は、ビルトインのセカンダリレプリカを含めたデータベースに対して、あらかじめ設定した容量を割り当てることにより、クラウドアプリケーションに対して、より強力で予測性の高いパフォーマンスを届けられるようにします。

 この機能によって、データベースのスケールをより良くより隔離した状態で管理できます。

 容量の確保は、以下のような点において、クラウドベースのアプリケーションにとって理想的といえます。

  • ピーク時のロード:オペレーションを完了させるのに多くのCPU、メモリー、IOが必要なアプリケーション。例えば、データベースオペレーションは、長時間に渡りいくつかのCPUコアを消費することは承知のとおりなので、プレミアムデータベースを使用する候補です。

  • 多くの同時リクエスト:いくつかのデータベースアプリケーションサービスは多くの同時リクエストを行います。通常WebおよびビジネスエディションのSQL Databaseでは、同時リクエストは180が限界です。より多くの接続が必要なアプリケーションは、必要なリクエストの最大数処理できる適切なサイズが確保できるプレミアムデータベースを使用すべきです。

  • 予測可能な遅延:アプリケーションによっては、データベースからのリスポンスタイムを最小限に保証する必要があります。もしあるストアドプロシージャが多くのお客様のオペレーションの一部として呼び出された場合、99%の場合において20ミリ秒以下でその呼び出しから返ってくるという要求が必要になると思います。このような種類のアプリケーションだと、一定のコンピュータ能力が利用できるプレミアムデータベースの利用価値があります。

 アプリケーションに必要なパフォーマンスや一定の確保された容量が必要かどうかを診断するために、カスタマーアドバイザリーチームが詳細なガイダンスをまとめています。

 最適なパフォーマンスになるようにアプリケーションを継続的にチューンアップする方法や、アプリケーションに一定の確保された容量が必要なタイミングを知る方法などのヒントについては、Windows Azure SQL Databaseプレミアムホワイトペーパーのガイダンスを読んでみてください。

 また、プレミアムプレビューで受け入れられ割り当てが承認された後の、新しいプレミアムデータベースのセットアップや、使用および管理の方法について、エンジニアもプレミアムデータベースの管理というホワイトペーパーをまとめています。

 Reserved Capacityプレビューの招待状が必要な場合は、以下の2つのステップが必要です。

  • Preview Featuresページで、プレミアムプレビュープログラムへのアクセスをリクエストしてください。初回の承認では、アクティブで支払い済みのWindows Azureサブスクリプションとアカウント管理責任が必要になります。
  • プレビュープログラムに対して、サブスクリプションが認証されると、Windows Azure管理ポータルのSQL Databaseエクステンションで、サーバーのDASHBOARDかQuickstartからプレミアムデータベースの割り当てを要求してください。

 プレミアムプレビューへのサインアップについての詳細は、Windows Azure SQL Databaseプレミアムプレビューへのサインアップという短いチュートリアルページをご確認ください。SQL Databaseのプレミアム価格についての詳細は、Windows Azure SQL Databaseの価格ページをご確認ください。

次のページ
Traffic Manager:Windows Azure管理ポータルでの統合

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WINGSプロジェクト Chica(チカ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

Scott Guthrie(Scott Guthrie)

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