C++でもiOS向け開発をサポート
エンバカデロが提供する方法は、マルチデバイス対応のネイティブ開発。既に2013年4月からDelphi言語においては、モバイル開発をサポートしているが、今回C++でもこれを実現した。
「世界でも最も人気のあるプログラミング言語の一つがC++です。日本でも大変人気があります。標準のC++言語を用いたiOS向け開発がいよいよ可能になるのです」
C++Builderを使ったモバイル開発は、従来WindowsやMac向けにビジュアルな操作でアプリケーションを開発してきたのと同じように、コンポーネントのドラッグ&ドロップが基本だ。
モバイルアプリでは、画面サイズや縦横の向きの違いによって、レイアウトが異なってくる。C++Builderでは、これに対応するために、レイアウトマネージャやアンカーといった仕組みを提供している。また、操作性の異なるスマートフォンとタブレットで、それぞれ別のUIを表示させるようにすることもできる。
ドラッグ&ドロップで設計画面に配置したコンポーネントは、プロパティを変更することでその外観や動作を変更できる。コンポーネントに対してなされた操作に対応するコードは、イベントハンドラに記述する。ここで使用するコードは標準のC++だ。つまり、モバイルアプリにおいても、C++の既存のコードを使ったり、豊富なライブラリを利用することが可能になるのだ。
C++Builderで開発したアプリは、即実機に転送して実行することができる。ソースコードレベルでのデバッグも可能だ。将来的には、Androidにも対応し、単一のコードで、iOS、Androidの両方のモバイルデバイスに対応できるようになる。