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PHPパッケージ管理ツール「Composer」入門

Composerのプロジェクトを公開して使う

PHPパッケージ管理ツール「Composer」入門 第3回

プライベート用のリポジトリを利用する

 Composerはプライベートのバージョン管理システムからも取得できます。ここでのプライベートとは、個人向けという意味だけではなく、社内利用などを含めた方法で、利用者がアクセスできるリポジトリであれば問題ありません。もちろん、リポジトリにアクセスする際にIDやパスワードなどを利用することも可能です。

 続いてGitとSubversionを用いての利用方法を紹介します。リポジトリへのプロジェクトファイルの登録方法などは、本稿とは関係がないため紹介はしません。筆者が実際に公開しているリポジトリなど、すでに公開されているリポジトリが参考になります。

Gitを用いてリポジトリを公開する場合

 今回は、httpを通じてgitリポジトリを公開できる前提です。また、そのリポジトリのパスは「http://localhost:8080/git/php-xtable.git」とします。従って、以下のようなコマンドでGitのリポジトリクローンを作成できる前提です。

リスト3 git cloneする場合のコマンド
$git clone http://localhost:8080/git/php-xtable.git

 ただし、このパスはcomposerコマンドは知らないので、その指定を記述する必要があります。その指定を、「repositories」にします。

リスト4 gitリポジトリを指定する方法
{
    "repositories" : [
    {
        "packagist": false
    },
    {
        "type" : "vcs",
        "url"  : "http://localhost:8080/git/php-xtable.git"
    }]
}

 リポジトリには、「type」と「url」があり、typeはバージョン管理を示す"vcs"になります。また、urlにgitのリポジトリパスを指定します。また、その他、依存などがない場合には、以下の追加をrepogitoriesに追加することでよけいなパッケージを参照しないことから、これから紹介する処理の速度が速くなります。

リスト5 packagistを参照しない方法
{
    "repositories" : [
        {
            "packagist": false
        },:
    ],
}

 composer.jsonでここまでの記述が終わったら、登録したライブラリをcomposerが認識できるか確認します。

リスト6 showコマンドを使ったライブラリ情報の参照方法
$composer show coltware/xtable

 このコマンドを実行すると、リスト7の結果が表示されます。

リスト7 composer showの結果サンプル
name     : coltware/xtable
descrip. : create table ddl from xml
keywords : database, xml
versions : * dev-master
type     : library
license  : MIT
source   : [git] http://localhost:8080/git/php-xtable.git 40c8205832cf979d6518664f3430e9087bb3143c
dist     : []
names    : coltware/xtable

autoload
psr-4
coltware\xtable\ => src/main

requires
php >=5.3.0
mkobayashi-mac15:git_sample ma

 登録したパッケージが見つからない場合などは、パッケージ名やリポジトリのパスが正しいか確認してください。また、Gitリポジトリの場合には、デフォルトで「dev-master」というバージョンが存在します。開発バージョンを指定する場合には、このバージョンを指定することになります。

 また、Gitでのブランチやタグを作成することで自動的にバージョン番号を付与することができます。例えば、「0.1」というブランチを作成すると「0.1.x-dev」というバージョンが作成され、「0.1」というタグを作成すると、そのタグはそのまま「0.1」というバージョンになります。

Subversionを用いてリポジトリを公開する場合

 同様にSubversionのリポジトリを利用する場合を紹介します。リポジトリは、「http://localhost:8080/svn/php-xtable」とします。従って、以下のようなコマンドでSubversionの作業ワークが作成できる前提です。

リスト8 svnでcheckoutする場合のコマンド
$svn co http://localhost:8080/svn/php-xtable

 続いて、Gitの場合と同様にcomposer.jsonを記述します。

リスト9 subversionリポジトリを指定する方法
{
    "repositories" : [
    {
        "packagist": false
    },
    {
        "type" : "vcs",
        "url"  : "http://localhost:8080/svn/php-xtable"
    }
    ]
}

 このようにGitを指定する方法とまったく変わらず指定することができます。また、同様にcomposerが認識できるかを確認すると、リスト10のような結果が取得できます。

リスト10 composer showの結果サンプル
name     : coltware/xtable
descrip. : create table ddl from xml
keywords : database, xml
versions : dev-trunk
type     : library
license  : MIT
source   : [svn] http://localhost:8080/svn/php-xtable /trunk/@10
dist     : []
names    : coltware/xtable

autoload
psr-4
coltware\xtable\ => src/main

requires
php >=5.3.0

 Gitの場合とは大きく異なるのが、デフォルトのバージョンでSubversionの場合には「dev-trunk」になります。また、ブランチやタグの場合は同様で、「0.1」というブランチを作成すると「0.1.x-dev」というバージョンが作成され、「0.1」というタグを作成すると、そのタグはそのまま「0.1」というバージョンになります。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 小林 昌弘(コバヤシ マサヒロ)

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