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MBaaSと連携するAndroidアプリを作る

RDBとの比較で理解する、MBaaSのデータストアの基本

MBaaSと連携するAndroidアプリを作る 第3回


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ダウンロード StampTime_03.zip (2.2 MB)

ダッシュボードでクラスを作ってみる

 では、まず試しにダッシュボードからデータストアにクラスを作成して、レコードを登録してみましょう。

新規作成を選ぶ
新規作成を選ぶ

 ダッシュボードからクラスを作成するには、データストアを選び、緑の「+作成」ボタンをクリックして新規作成を選びます。

クラス名の入力
クラス名の入力

 まず、新しいクラスのクラス名をListNameClassのように入力して、作成ボタンを押します。

システムが作成するフィールド
システムが作成するフィールド

 新しいクラスを作成するとシステムにより4つのフィールドが自動的に追加されます。objectIdはレコードを一意に識別するIDです。このobjectIdには自動的に重複しない値が振られるので、アプリ側で値を与える必要はありません。createDateは作成日時です。レコードを作成した日時が自動的に記録されます。updateDateは同様に更新日時です。acl(Access Control List)は特殊なフィールドです。aclについては後ほど解説することにして、名簿テーブルのフィールドを追加していきましょう。

フィールドの追加
フィールドの追加

 フィールドを追加するには、「+新しいフィールド」ボタンを押して、フィールド名を入力します。

3つのフィールドを追加した
3つのフィールドを追加した

 mname(名前)、gender(性別)、birth(生年月日)の3つのユーザー定義のフィールドを追加しました。

レコードを1件追加した
レコードを1件追加した

 次がレコードを1件追加したところです。ユーザー定義のフィールドに値を入力すると、objectIdにIDが設定されます。また、createDate、updateDateに日時が設定されます。updateDateの日時は、その後、フィールドの値を変更するたびに更新されます。

データ型は指定できる
データ型は指定できる

 クラスでは、フィールドのデータ型を指定する必要はないと書きましたが、キーボードから入力するときは、データ型を指定することができます。

 というのは、前の画像の名前のようなフィールドは文字列として入力するしかありませんが、gender(性別)は0と1の数字で入力します。キーボード入力の数字は文字列として扱うことができますが、数値として扱うこともできます。ですから、入力時にデータ型を指定することができるようになっています。また、birth(生年月日)を日付として入力するには、時間も入力する必要があったので、文字列として入力しました。

 これらのことから、NCMBのデータストアでは入力されたデータからデータ型を判断しているのだと推測できます。そうだとしたら、性別フィールドで数値と指定して0を入力したら、RDBで言うところのこの列は、数値型と決まってしまい、次のレコードで入力する性別の値は数値だと自動的に判断されてしまうのでしょうか。

名前を配列型で入力した
名前を配列型で入力した

 どうも、そうでもないようです。極端な例として、名前を配列形式で入力してみました。"青木 一郎"は文字列型として記憶されていますが、["伊藤 蘭子",""]は配列型です。

 ということはレコード毎にフィールド入力された値と形式によりデータ型を判断していると推測できます。

次のページ
クラスを事前に作成しないでレコードを追加する

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この記事の著者

金宏 和實(カネヒロ カズミ)

 富山県高岡市出身で在住。ソフトウェア開発者兼ライター。株式会社イーザー関西学院大学文学部仏文科卒。第一種情報処理技術者(今で言うと、応用情報技術者。第一種→ソフ開→応用と変遷したようだ)主な著書『作ればわかる!Androidプログラミング第2版 -SDK4対応-』『VS 2010で作る Web-DB アプリ入門』『ベテランが丁寧に教えてくれるデータベースの知識と実務』『はじめてのAndroidアプリ作成 センサー活用とクラウド連携』『はじめてのAndroidアプリ作成 基本プログラミング』Web連載『VB2008で楽々Webプログラミング』『再発見!VB2005快適プログラミング』 『こうしろうのMindStroms日記』 個人的なブログはこちらです。 

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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