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ASP.NET Identity入門

ASP.NET Identity 2.0の新機能
~二要素認証

ASP.NET Identity入門 第8回

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動作確認

 それでは、実際に二要素認証の動作を確認してみましょう。

二要素認証の有効化

 まずは、二要素認証を使えるようにしましょう。新たなユーザーを登録し、アカウントの確認を行い、ログインします。そして、ログイン後画面の右上の「Hello, (メールアドレス)!」と書かれたリンクをクリックしてユーザーの管理画面に移動します(図2)。

図2 ユーザーの管理ページへのリンク
図2 ユーザーの管理ページへのリンク

 管理画面では、「2要素認証」欄の[有効化]リンクをクリックすることで、二要素認証を有効にできます(図3)。有効にすると、「2要素認証」欄の表示が「有効」に、リンクが[無効化]に変化します。

図3 二要素認証の有効化
図3 二要素認証の有効化

二要素認証でのログイン

 二要素認証が有効になったところで、実際に二要素認証によるログインを行ってみましょう。ログイン済みであれば一度ログアウトします。

 まず、通常の手順と同様に、ログイン画面からユーザー、パスワードを入力してログインします。すると、二要素認証の確認コード送信画面が表示されます(図4)。

図4 確認コード送信画面
図4 確認コード送信画面

 「2要素認証プロバイダーを選択する」欄では、SMS送信先の電話番号をまだ設定していませんので、「コードをメールで送信する」しか選べませんが、そのまま「送信」ボタンをクリックします。すると、ユーザー登録時に設定したメールアドレス宛に、確認コードが送信されます(図5)。

図5 確認コードが添付されたメール
図5 確認コードが添付されたメール

 また、メールが送信されるとともに、確認コード入力画面が表示されます。この画面で、先ほどのメールに添付された確認コードを入力し、「送信」ボタンをクリックすることで、ログインが完了します(図6)。

図6 確認コード入力
図6 確認コード入力

まとめ

 今回はASP.NET Identity 2.0で追加されたメールと連携する機能の内、「二要素認証」を紹介しました。まとめると次のようになります。

  • 「二要素認証」はユーザー、パスワードによる認証に加えて、メールやSMS等で送った一時パスワードによる認証を行う機能
    • 「アカウントの確認」とセットで使用する必要がある
  • 「二要素認証」を行うかどうかは、ユーザーが管理画面で設定する
  • 一時パスワードは「確認コード」と呼ばれ、送信先を選んで送信する
    • SMSで送信するには電話番号の登録が必要
  • メールで送信された「確認コード」を確認コード入力画面で入力することで認証を完了する

 次回はASP.NET Identity 1.0の頃からサポートされている、Google、Microsoft Account、Twitter等の外部のソーシャルアカウントを使った認証方法について紹介する予定です。お楽しみに。

参考資料

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 高野 将(タカノ ショウ)

<個人紹介>新潟県長岡市在住の在宅リモートワークプログラマー。家事や育児、仕事の合間に長岡IT開発者勉強会(NDS)、Niigata.NET、TDDBCなどのコミュニティに関わったり、Web記事や書籍などの執筆を行ったりしている。著書に『アプリを作ろう! Visual C#入門 Visual C# 2017対応』(日経BP社、2017)など。<WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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