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ネットの中立性を守れ! パリのレジスタンスハッカー達 ~フランスのハッカースペースBlackboxe/Le Loop

世界ハッカースペースガイド 第3回

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2015/02/02 14:00

 先進国の各都市には、ハッカースペースと呼ばれる場所があります。この連載では世界各地のハッカースペースを紹介していきます。この連載で扱うハッカースペースとはどういうものかについては、初回の記事をご覧ください。今回は、フランスのハッカースペース「Blackboxe」「Le Loop」をご紹介します。

目次

フランスはこんな国

 フランスは、前回のデンマークに比べて、日本ですごく知名度が高く、情報も溢れている国です。国の名前を10個上げてくださいと言われたら、たいていその中にフランスが入ってくるのではないでしょうか。『海底二万リーグ』などのSFの父ジュール・ヴェルヌ、『三銃士』(アレクサンドル・デュマ)のような小説、日本の高専にあたる「ポリテクニーク」という制度など、僕らの生活は、フランスからの影響をそれなりに受けているのですが、ナポレオンやフランス料理、ルーブル美術館みたいな数百年前の情報はともかく、ここ10年ぐらいのハッカーやテクノロジーについての情報は、あまり見かけない国でもあります。

 日本文化への親和性は高く、古くから浮世絵、料理での和食、近年のアニメ・マンガ・ゲームなどの受け入れが多く、僕が訪ねたときにもパリで北斎の展示会が行われていました。

 かつてはヨーロッパを制した帝国をつくったこともあり、プライドが高いことは間違いなさそう。僕はヨーロッパで一番、「英語じゃなくてフランス語を話せ、ココはフランスだ」という声を様々なところで聞きました。「Excuse Me」じゃなくて「パルドン」と言わないと振り向いてくれない、空港のキオスクでさえそうです。

 その気位の高さはハッカーにも受け継がれていました。

ハッカースペースの多い街パリ

 フランスの首都パリには5つのハッカースペースがあり、まだ増殖中ですが、「Blackboxe」と「Le Loop」の2つは場所を共有しています。今回はそのBlackboxe/Le Loopを紹介します。パリの中心部、運河や川で囲まれて島のようになった一角は「イル・デ・フランス(Ile de France)」と呼ばれますが、そのイル・デ・フランスのまっただ中に、駐車場やトレーラーハウスが並び、フリーマーケットなどが行われている一角があります。

 ハッカースペースのある一角。奥の建物の階段を下がる。看板などはないので注意が必要。Google Mapとこの写真を見ながらなら、たどり着けると思います。

 その側にある階段を降りていくと、半地下の空間にハッカースペースが広がっています。

 僕が訪ねたときも、何人かのハッカーが黒いTシャツを着てコンピュータに向かっていました。

 天井から下がったケーブル、やや猫背の姿勢、別におそろいにしたわけじゃないのになぜか多い黒いTシャツ、そしてファンタジー系のデスクトップ、非常に「ハッカースペースらしい」空間です。


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著者プロフィール

  • 高須 正和(タカス マサカズ)

    無駄に元気な、チームラボMake部の発起人。チームラボ/ニコニコ学会β/ニコニコ技術部/DMM.Makeなどで活動をしています。MakerFaire深圳、台北、シンガポールのCommittee(実行委員)、日本のDIYカルチャーを海外に伝える『ニコ技輸出プロジェクト』を行っています。日本と世界のMa...

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