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5分でわかるActiveReports帳票(AD)

5分でわかるActiveReports帳票-Mapコントロール

ActiveReports for .NET 9.0Jで作るサンプル帳票(5)

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白地図に外部データを重ねて表示する

 シェープファイルに必要なデータが含まれていない場合や別システムにデータが分散している場合には、外部データを活用することになります。ここでは、宮城県の地図に外部データを重ねて表示する方法を紹介します。

シェープファイルと外部データを関連付ける

 シェープファイルと外部データを連携させるためにはそれぞれに一致するフィールドが必要となりますが、ここでは、総務省が定めた「全国地方公共団体コード」を使用してシェープファイルと外部データと連携させます。

 なお、外部データ(miyagi.mdb)を使用する準備として、レポートにデータソースおよびデータセットを追加しておく必要があります。詳細については、以前の記事(5分でわかるActiveReports帳票(2013年度版)-ページレポート)または、製品ヘルプの[実行時にレポートとデータソースの連結]をご参照ください。

 [レイヤーペイン]上で[PolygonLayer1]を右クリックし[レイヤーデータ]を選択すると、[Mapレイヤーデータ]ダイアログが表示されます。

 [分析データ領域の空間フィールド]ページの[データセット]に、レポートに追加したデータセット名(DataSet1)を設定します。[一致させるフィールド]の[+]ボタンをクリックして、一致させるフィールドを設定します。[空間フィールド]にはシェープファイルの全国地方公共団体コード(adm_code)、[分析フィールド]には外部データ(miyagi.mdb)の全国地方公共団体コード(=Fields!Code.Value)を設定します。

[分析データ領域の空間フィールド]ページ
[分析データ領域の空間フィールド]ページ

 以上の設定により、シェープファイルと外部データの連携が可能となります。

外部データの表示

 シェープファイルに外部データ(日本語表記の市町村名)を重ねて表示します。付属のサンプルは、「04_外部データの表示.rdlx」をご参照ください。

 [レイヤーペイン]上で[PolygonLayer1]を右クリックし[編集]を選択します。[全般]ページの[ラベルのテキスト]コンボボックスを開くと、外部データのフィールド(=Fields!***.Value)が追加されています。ここでは、[Name]フィールド(=Fields!Name.Value)を選択して、市町村名(日本語表記)を表示します。なお、外部データソースのデータはデザイン時には表示されないため、ビューワで確認してください。

外部データ(日本語表記の市町村名)の表示
外部データ(日本語表記の市町村名)の表示

データを色で視覚化する

 外部データ(人口)を視覚化するために、色分けして表示してみます。付属のサンプルは、「05_データを色で視覚化する.rdlx」をご参照ください。

 [レイヤーペイン]上で[PolygonLayer1]を右クリックし[編集]を選択し、[Map多角形レイヤー]ダイアログを表示します。[色のルール]ページを選択し、[色の範囲を使用してデータを表示する]を選択します。[データフィールド]に色で視覚化したいデータを設定します。ここでは、人口(=Fields!Pop.Value)を選択します。

[色のルール]ページ
[色のルール]ページ

 ビューワで表示すると、人口のデータに基づいて色分け表示されていることが確認できます。

データを色で視覚化する
データを色で視覚化する

出典

 人口データは、ウィキペディア - 宮城県をもとにグレープシティ株式会社が作成しました。

まとめ

 今回は、9.0Jの新機能であるMapコントロールを紹介しました。レポート上にGoogleマップやシェープファイルの地図データを簡単に表示できます。また、地図データに売上情報などのビジネスデータを重ねて表示することで、地理情報を持つ分析レポートを手軽に作成することができます。

 次回は、「ActiveReports Server」を使用した帳票運用環境の構築方法を紹介します。

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この記事の著者

グレープシティ株式会社 ActiveReportsチーム(グレープシティカブシキガイシャ アクティブレポートチーム)

 宮城県仙台市に本社を構えるグレープシティでは、日本の業務に適したシステムをより早く開発するためのソフトウェアを提供しています。エンドユーザーの利用しやすさ、幅広いユーザー環境への対応、そして何よりプログラマの作業を軽減することを一番に目指しています。 ActiveReportsは、帳票開発に必要なあらゆる機能を備えた当社を代表するコンポーネントの1つ。1998年の発売以来、日本だけでなく全世界で多数の帳票開発者に使用されています。製品開発は同チームが中心になり、「日本仕様」の厳しい要望を実現することを目指しています。...

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【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://codezine.jp/article/detail/9119 2015/12/03 14:00

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