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5分でわかるActiveReports帳票(AD)

5分でわかるActiveReports帳票-Mapコントロール

ActiveReports for .NET 9.0Jで作るサンプル帳票(5)

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都道府県の白地図を表示する

 レポート上にある特定の都道府県の地図を表示するには、前章で説明したように「タイルレイヤー」にGoogleマップを表示する方法があります。しかし、この方法では画像として地図が表示されるため、地図上に人口や売上などの分析データを重ねて表示したい場合には不向きと言えます。

 ここでは、レポート上に宮城県の白地図を表示する方法として、「多角形レイヤー」にシェープファイルを読み込む手順を説明します。

シェープファイルとは

 シェープファイル(.shp)は、GIS(Geographic Information System、地理情報システム)のデファクトスタンダードといえるファイル形式です。シェープファイルには、以下の情報が含まれます。

1) 空間データ

  • ポリゴン(都道府県、市町村などの区域情報)
  • ライン(道路、線路などの線情報)
  • ポイント(都市、名所旧跡などの位置情報)

2) 属性データ

  • 名称(市町村名、店舗名など)
  • 数値(人口、売上など)

 付属のサンプルでは、国土地理院のサイトで公開されているシェープファイルを加工したものを使用しています。

空間データの表示

 はじめに、シェープファイルの空間データ(宮城県の市町村の区域情報)を表示します。付属のサンプルは、「02_シェープファイル(空間データ)の表示.rdlx」をご参照ください。

 前述のGoogleマップの表示と同様、[レイヤーペイン]からレイヤーを追加します。[レイヤーペイン]上で右クリックして[多角形レイヤーの追加]を選択すると、[Mapレイヤーデータ]ダイアログが表示されます。

[Mapレイヤーデータ]ダイアログ
[Mapレイヤーデータ]ダイアログ

 [全般]ページで[レポートに埋め込まれたデータ]を選択した状態で、[ファイルの選択]をクリックします。[ファイルを開く]ダイアログでシェープファイル(.shp)を選択します。また、このとき、[ファイルを開く]ダイアログの右端にある[マップの解像度]を指定します。これは、地図データの描画品質を設定するものです。高解像度の地図データを利用するには、[マップの解像度]スライダーを[最高品質]に設定します。

シェープファイルを開く
シェープファイルを開く

 シェープファイルを読み込むと、Mapコントロールに宮城県の各市町村の空間データ(ポリゴン)が表示されます。

空間データの表示
空間データの表示

出典

 本地図データは、国土地理院ホームページ - 地球地図日本のデータをもとに、グレープシティ株式会社が作成しました。   

属性データの表示

 次に、シェープファイルに含まれる属性データ(市町村名)を表示します。付属のサンプルは、「03_シェープファイル(属性データ)の表示.rdlx」をご参照ください。

 [レイヤーペイン]上で[PolygonLayer1](「空間データの表示」で追加したレイヤー)を右クリックし[編集]を選択すると、[Map多角形レイヤー]ダイアログが表示されます。

属性データの表示
属性データの表示

 [全般]ページの[ラベルのテキスト]コンボボックスを開き、属性データを設定します。ここでは、「#laa」を選択し、市町村名(ローマ字表記)を表示します。

市町村名(ローマ字表記)の表示
市町村名(ローマ字表記)の表示

 なお、[ラベルの表示]を[True]にするとすべての市町村名が表示されますが、ここでは、表示が重なるのを避けるために[Auto]に設定しておきます。

次のページ
白地図に外部データを重ねて表示する

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この記事の著者

グレープシティ株式会社 ActiveReportsチーム(グレープシティカブシキガイシャ アクティブレポートチーム)

 宮城県仙台市に本社を構えるグレープシティでは、日本の業務に適したシステムをより早く開発するためのソフトウェアを提供しています。エンドユーザーの利用しやすさ、幅広いユーザー環境への対応、そして何よりプログラマの作業を軽減することを一番に目指しています。 ActiveReportsは、帳票開発に必要なあらゆる機能を備えた当社を代表するコンポーネントの1つ。1998年の発売以来、日本だけでなく全世界で多数の帳票開発者に使用されています。製品開発は同チームが中心になり、「日本仕様」の厳しい要望を実現することを目指しています。...

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