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ネットワーク仮想化ソフトウェア「MidoNet」(実践/前編)
~OpenStackとMidoNetのインストール

近未来の技術トレンドを先取り! 「Tech-Sketch」出張所 第24回

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2016/02/15 14:00

目次

OpenStackのインストール

 今回はRDOのOpenStackインストーラであるpackstack(kilo)を利用します。OpenStack kiloをpackstackでインストールする手順は数多く公開されているため、ここでは簡単に流れを記述します。

  1. 全ホスト共通
    1. firewalld(iptables)、SELinuxの無効化
    2. yum updateの実行
  2. 管理ホスト
    1. yumリポジトリの設定
    2. packstackのインストール
    3. answerfileの生成と編集
    4. packstackの実行

全ホスト共通

SELinux、iptablesの無効化

 Redhat Enterprise LinuxやCentOSでは、ホストのセキュリティ強化のための機能であるSELinuxが初期状態で有効になっています。また、Linuxには一般的にファイアウォールとしてiptables(netfilter)が存在します。 本来これらを適切に利用すべきですが、MidoNetをまず試してみる場合は、これら無効にしておくとトラブルが少なくて済みますので、今回は無効化しておきます。 セキュリティレベルが低下しますので、外部から接続できないネットワークで試すことをお勧めします。

各ホストのSELinuxの無効化
$ sudo setenforce 0

 恒久的に無効化する場合は、/etc/sysconfig/selinuxを下記のように編集し、サーバを再起動します。

/etc/sysconfig/selinux
(省略)
SELINUX=disabled
(省略)

 次に、ファイアウォールを停止します。

各ホストのfirewalldの停止(iptablesルールの削除)
$ sudo systemctl stop firewalld

 こちらも恒久的に無効化する場合は、以下のコマンドを実行します。

各ホストのfirewalldの無効化
$ sudo systemctl disable firewalld

管理ホスト

yumリポジトリの設定

 packstackのインストールのため、EPEL、RDOリポジトリの登録を行い、yum updateを実行します。

EPEL、RDOリポジトリの登録
$ sudo yum install -y http://dl.fedoraproject.org/pub/epel/7/x86_64/e/epel-release-7-5.noarch.rpm
$ sudo yum install -y http://rdo.fedorapeople.org/openstack-kilo/rdo-release-kilo.rpm
$ sudo yum update -y
packstackのインストール

 先程のリポジトリからpackstackがインストールできるようになったため、yumでpackstackをインストールします。

管理ホストでpackstackをインストール
$ sudo yum install -y openstack-packstack
answerfileの編集

 packstackのインストール後、answerfileの生成と編集を行います。answerfileは、packstackどのようにOpenStackをインストールを行うかのパラメータを与えるファイルです。

answerfileの生成
$ packstack --gen-answer=answerfile

 生成されたansewerfileを編集します。編集内容は以下のとおりです。

  • デフォルトパスワードを設定
    • CONFIG_DEFAULT_PASSWORDに任意のパスワードを設定します
  • Swift、Ceilometerは利用しないため、インストールしない
    • CONFIG_SWIFT_INSTALLにnを設定します
    • CONFIG_CEILOMETER_INSTALLにnを設定します
  • ハイパーバイザホストのIPアドレスを設定
    • CONFIG_COMPUTE_HOSTSにcompute1のIPアドレスを設定します
  • ゲートウェイのIPアドレスを設定
    • MidoNetではネットワークノードは必要なく、代わりにゲートウェイノードを構成します
    • CONFIG_NETWORK_HOSTSにgatewayのIPアドレスを設定します
    • Demoテナント、Demoユーザを作成しない
    • CONFIG_PROVISION_DEMOにnを設定します
answerfile
(省略)
CONFIG_DEFAULT_PASSWORD=<任意のパスワード>
(省略)
CONFIG_SWIFT_INSTALL=n
(省略)
CONFIG_CEILOMETER_INSTALL=n
(省略)
CONFIG_COMPUTE_HOSTS=10.148.154.35,10.170.9.11 (compute1、compute2のIPアドレス)
(省略)
CONFIG_NETWORK_HOSTS=10.148.154.39 (gatewayのIPアドレス)
(省略)
CONFIG_PROVISION_DEMO=n
packstackの実行

 answerfileの編集が完了したら、answerfileを指定してpackstackを実行します。

packstackの実行
$ packstack --answer-file=answerfile

 OpenStackのインストールには暫く時間がかかりますので、完了まで待ちます。再起動が要求される場合がありますので、その場合は各ホストを再起動します。エラーなく終了すれば、OpenStackのインストールは完了です。


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著者プロフィール

  • 村木 暢哉(TIS株式会社)(ムラキ マサヤ)

    TIS株式会社 戦略技術センター所属。 以前はアプリケーション・ミドルウェア開発のエンジニアでしたが、紆余曲折を経て、現在はSoftware Defined Networking/Software Defined Infrastructureの研究開発を主に担当しています。 知らないことばかりで...

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