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価値を生む開発に集中しつづける現場インタビュー(AD)

クラウドインテグレーションの旗手・テラスカイが語るこれからのクラウド開発と新市場とは

価値を生む開発に集中しつづける現場インタビュー【第2回】

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次の大きな市場はクラウドERP領域

――SAPといえば、御社は先月に「SAPソフトウェア基盤のクラウドインテグレーションを専業とする新会社BeeX(ビーエックス)を設立」という発表をされました。BeeX社設立の意図は?

今岡:現在、日本国内にはSAPユーザーが2,000社ぐらいあって、ここ5年ぐらいに半分の約1,000社が何らかのプラットフォームの移行をするであろうと予想されています。移行先はオンプレなのかクラウドなのかはわかりませんが。さらに、1,000社のうちの半分、500社くらいがクラウドに行くんじゃないかと見込まれています。その500社に、AWSやAzureへのマイグレーションサービスの提供を考えています。そこは弊社がこれまでビジネスをしてきたアプリ領域ではなく、純粋にインフラ領域。そこの専門家が集まったのがBeeXです。

 ここで重要なのが、SAPをクラウドへ移したのに、その周辺システムをオンプレで動かすのはあり得ないという点です。つまりその後には、周辺システムをクラウドで構築する案件が大量に生まれる可能性が高い。それどころか、機能の一部をSalesforceにリプレースしたいという話も出てくるかもしれない。そこをきちんとまずコンサルティングしていきます。

 クラウドに挙げたシステムとその他のシステムとの連携も多発するでしょう。そこを弊社のクラウドデータ連係基盤「SkyOnDemand」で支援したい。MSP(Management Service Provider)事業も子会社のSky365でやってるので、クラウドに上がったSAPの監視ビジネスもできる。

――SAPの案件では大手のシステムインテグレータやコンサルティング会社が入りますよね。そうしたところが御社のクライアントになるのでしょうか。

今岡:ええ。そうした企業が業務アプリケーションやアドオンの開発、コンサルティングを行うでしょう。しかし、クラウド領域のスペシャリストって、そうした会社にあまりいないと聞いています。そこを担ってあげるのが我々のビジネスです。

――クラウドに行くと目される500社だけでも相当なお金が動きますね。

今岡:だから、ビジネスになります。周辺システムがSalesforceに行く可能性もあると言いましたが、そうなればテラスカイがコンサルティングをする番です。

「エンドユーザーに役立つアプリケーションを直接声を聞いて作りたい」という開発者としての想いは同じ
「エンドユーザーに役立つアプリケーションを直接声を聞いて作りたい」という開発者としての想いは同じ

エンドユーザーの中からノウハウが広まることに期待

――讃岐さんはSalesforceで今後やってみたいことは何かありますか?

讃岐:最近は開発チームのサポート役をやっているので、Salesforceの新しいコンポーネントフレームワークであるLightningなどにエンジニアがスムーズに移行する支援を行いたいです。Lightningは従来のVisualforceとは考え方から異なるので、その橋渡しですね。そうしてチームとしての生産性が高めたいなと。

――今岡さんはどんなことを。

今岡:Salesforceの使われ方そのものを、もっと周知していきたいっていう気持ちがずっとあります。特にコミュニティなどを通じて、エンドユーザーの中から使い方のノウハウが広まっていってほしいなと思います。実際広がってはいるんですけど、もっとですね。

 そういった中で、セールスフォース・ドットコムには制限を緩めてほしいですね。現在のコミュニティユーザーライセンスでは、カスタムオブジェクトが10個までしか使えないんですよ。でも、ちょっとした規模のアプリケーションを作ろうと思ったら、10個ではとてもじゃないけど足りません。もちろん追加費用で増やすことはできますが、そういう制限をもうちょっと緩くしてほしいなというのが希望です。

――なるほど。開発者もエンドユーザーも広くSalesforceを使って業務を効率化できるようになる、それがその第一歩ですね。ありがとうございました。

昨年4月に東京証券取引所マザーズ市場への上場を果たしたテラスカイ。クラウドの普及拡大とともにさらなる成長を目指す
昨年4月に東京証券取引所マザーズ市場への上場を果たしたテラスカイ。クラウドの普及拡大とともにさらなる成長を目指す

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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

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