Googleアナリティクスのよく使う設定項目(3)
フィルタ
[ビュー]>[フィルタ]についてです。Googleアナリティクスではフィルタ機能によって、レポート画面に表示する内容を加工することができます。
フィルタの動き
フィルタは適用した時点から動き始め、過去のデータには適用されません。間違ったフィルタをかけてしまうと適用していた期間のデータが壊れることになりますので、適用前によく確認し、適用後はリアルタイムレポートなどを見て意図した通り動いているか確認してください。
フィルタはAND条件でランクの若い順から動作します。
フィルタ管理
[フィルタを追加]を選択すると、まず新しいフィルタを作成するか、既存のフィルタを適用するかを選択します。ここから新しいフィルタを作成することもできるのですが、作成したフィルタはビューではなくアカウントに保存される点にご注意ください。そのためビューを作成するたびに同じフィルタを作成すると、同じフィルタがアカウントにいくつも作成されることになります。すでに以前作成したことがあるフィルタを利用する場合は既存のフィルタを適用してください。
また、作成したフィルタを修正するときも注意が必要です。そのフィルタは他のビューでも利用されているかもしれません。フィルタを修正すると、他のビューにもその修正が適用されることになります。
アカウントにどんなフィルタがあるか、あるフィルタをどのビューが利用しているかを確認するには、同じく[管理]メニューの[アカウント]>[すべてのフィルタ]をご覧ください。
よく使うフィルタ例:内部アクセスを除外する
ウェブサイトには少なからず社内の人がアクセスしているものです。 よく使うフィルタとして、社内からのアクセスを除外する方法をご紹介します。 [定義済み]>[除外][IPアドレスからのトラフィック][等しい]を選択し、内部のIPアドレスを指定してください。
[ビュー]>[フィルタ]>[フィルタを追加]から新しくフィルタを作成した場合、作成した時点でフィルタが適用されます。
よく使うフィルタ例:特定のディレクトリだけを計測する
よく使うフィルタとして、特定のディレクトリだけを計測する設定を紹介します。 部署向けにその部署が担当しているディレクトリの情報だけを提供したいとしましょう。その場合はその部署用のビューを作成し、以下のようなフィルタを適用してください。
特定のディレクトリだけを計測したい場合は、[定義済み]>[右のみを含む][サブディレクトリへのトラフィック][前方が一致]を選択してディレクトリを「/dir/」のように指定します。
2つのディレクトリを指定したい場合、同じようなフィルタを2つ作成したくなるところですがそれは動作しません。なぜなら先述の通りフィルタはAND条件で動作するからです。
/dir/に合致し、なおかつ/other/にも合致するページは当然ありません。そういったフィルタをかけると一切計測されなくなってしまいます。
2つのディレクトリを指定したい場合は、正規表現でOR条件を表現する必要があります。正規表現を使う場合は[定義済み]ではなく[カスタム]を利用します。
[カスタム]>[一致]>[リクエスト URI]で、「^(/dir/|/other/)」のように指定してください。
なお、ディレクトリではなく特定のドメインだけ計測したい場合は[定義済み]>[右のみを含む][ホスト名へのトラフィック]を利用します。
よく使うフィルタ例:ページの項目にドメインを表示する
ウェブサイトに複数のドメインがある場合、「/index.html」がどちらのドメインのページなのかわからなくなってしまいます。
Googleアナリティクスはドメインが異なっていてもパスが同じであれば同じ行にまとめてしまいます。つまり、「/index.html」のページビューが1000件だった場合、「example.com/index.html」が600件、「other.com/index.html」が400件あるかもしれません。
すでに計測されてしまったものはセカンダリディメンションに[ホスト名]を指定することでどちらのドメインのページビューかを確認することができます。
しかしいつもいつもセカンダリディメンションを指定するのは手間です。そんな場合は、ページの部分にドメインを表示するようフィルタで設定しましょう。
[カスタム]>[詳細]を選択します。そして以下のように設定してください。
| 項目 | 選択内容 | 入力内容 |
|---|---|---|
| フィールド A -> 引用 A | ホスト名 | (.*) |
| フィールド B -> 引用 B | リクエスト URI | (.*) |
| 出力先 -> 構成 | リクエスト URI | $A1$B1 |
| フィールド A は必須 | チェック有り | - |
| フィールド B は必須 | チェック有り | - |
| 出力フィールドをオーバーライド | チェック有り | - |
| 大文字と小文字を区別 | チェック無し | - |
[カスタム]>[詳細]ではデータを取り出したり上書きしたりといったことができます。
[フィールド A -> 引用 A]と[フィールド B -> 引用 B]では取り出したい文字列を正規表現で指定しています。今回はホスト名すべてと、リクエストURI(ページの項目で表示される、ホスト名のあとの/より後ろのURL)すべてを指定しています。
正規表現を()で囲むことで、[出力先 -> 構成]で値を取り出すことができます。$A1は[フィールド A -> 引用 A]の最初の()の内容、$B1は[フィールド B -> 引用 B]の最初の()の内容です。つまり、ホスト名とリクエストURIを繋げたものを、新たにリクエストURIとして指定しています。
最後に、3つのチェックも忘れずに入れてください。これによりホスト名とリクエストURIが存在している場合に動作させ、リクエストURIを上書きすることができるようになります。
フィルタ適用後はページは以下のように表示されます。
おわりに
よくある設定としていくつかピックアップしてご紹介しましたが、Googleアナリティクスには他にもたくさんの設定項目があります。また、特にフィルタは今回ご紹介した以外にもさまざまな使い方があります。計測されたデータに見難いところがある場合、フィルタを使って解決できるかもしれないと覚えておくとよいでしょう。
次回はぜひウェブサイトの開発者に見ていただきたい、トラッキングコードの仕組みについてご紹介する予定です。
