SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

DeveloperZine(デベロッパージン)- エンジニアの意思決定を支える技術情報メディア ProductZine

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

開発者のためのGoogleアナリティクス マスターガイド

Googleアナリティクスの管理画面とよくある設定内容

開発者のためのGoogleアナリティクス マスターガイド 第2回

Googleアナリティクスのよく使う設定項目(3)

フィルタ

 [ビュー]>[フィルタ]についてです。Googleアナリティクスではフィルタ機能によって、レポート画面に表示する内容を加工することができます。

フィルタの動き

 フィルタは適用した時点から動き始め、過去のデータには適用されません。間違ったフィルタをかけてしまうと適用していた期間のデータが壊れることになりますので、適用前によく確認し、適用後はリアルタイムレポートなどを見て意図した通り動いているか確認してください。

 フィルタはAND条件でランクの若い順から動作します。

フィルタ管理

 [フィルタを追加]を選択すると、まず新しいフィルタを作成するか、既存のフィルタを適用するかを選択します。ここから新しいフィルタを作成することもできるのですが、作成したフィルタはビューではなくアカウントに保存される点にご注意ください。そのためビューを作成するたびに同じフィルタを作成すると、同じフィルタがアカウントにいくつも作成されることになります。すでに以前作成したことがあるフィルタを利用する場合は既存のフィルタを適用してください。

 また、作成したフィルタを修正するときも注意が必要です。そのフィルタは他のビューでも利用されているかもしれません。フィルタを修正すると、他のビューにもその修正が適用されることになります。

 アカウントにどんなフィルタがあるか、あるフィルタをどのビューが利用しているかを確認するには、同じく[管理]メニューの[アカウント]>[すべてのフィルタ]をご覧ください。

よく使うフィルタ例:内部アクセスを除外する

 ウェブサイトには少なからず社内の人がアクセスしているものです。  よく使うフィルタとして、社内からのアクセスを除外する方法をご紹介します。  [定義済み]>[除外][IPアドレスからのトラフィック][等しい]を選択し、内部のIPアドレスを指定してください。

IPアドレスを除外
IPアドレスを除外

 [ビュー]>[フィルタ]>[フィルタを追加]から新しくフィルタを作成した場合、作成した時点でフィルタが適用されます。

よく使うフィルタ例:特定のディレクトリだけを計測する

 よく使うフィルタとして、特定のディレクトリだけを計測する設定を紹介します。  部署向けにその部署が担当しているディレクトリの情報だけを提供したいとしましょう。その場合はその部署用のビューを作成し、以下のようなフィルタを適用してください。

 特定のディレクトリだけを計測したい場合は、[定義済み]>[右のみを含む][サブディレクトリへのトラフィック][前方が一致]を選択してディレクトリを「/dir/」のように指定します。

サブディレクトリを指定
サブディレクトリを指定

 2つのディレクトリを指定したい場合、同じようなフィルタを2つ作成したくなるところですがそれは動作しません。なぜなら先述の通りフィルタはAND条件で動作するからです。

 /dir/に合致し、なおかつ/other/にも合致するページは当然ありません。そういったフィルタをかけると一切計測されなくなってしまいます。

 2つのディレクトリを指定したい場合は、正規表現でOR条件を表現する必要があります。正規表現を使う場合は[定義済み]ではなく[カスタム]を利用します。

 [カスタム]>[一致]>[リクエスト URI]で、「^(/dir/|/other/)」のように指定してください。

サブディレクトリを複数指定
サブディレクトリを複数指定

 なお、ディレクトリではなく特定のドメインだけ計測したい場合は[定義済み]>[右のみを含む][ホスト名へのトラフィック]を利用します。

よく使うフィルタ例:ページの項目にドメインを表示する

 ウェブサイトに複数のドメインがある場合、「/index.html」がどちらのドメインのページなのかわからなくなってしまいます。

 Googleアナリティクスはドメインが異なっていてもパスが同じであれば同じ行にまとめてしまいます。つまり、「/index.html」のページビューが1000件だった場合、「example.com/index.html」が600件、「other.com/index.html」が400件あるかもしれません。

 すでに計測されてしまったものはセカンダリディメンションに[ホスト名]を指定することでどちらのドメインのページビューかを確認することができます。

セカンダリディメンションにホスト名を表示
セカンダリディメンションにホスト名を表示

 しかしいつもいつもセカンダリディメンションを指定するのは手間です。そんな場合は、ページの部分にドメインを表示するようフィルタで設定しましょう。

 [カスタム]>[詳細]を選択します。そして以下のように設定してください。

項目 選択内容 入力内容
フィールド A -> 引用 A ホスト名 (.*)
フィールド B -> 引用 B リクエスト URI (.*)
出力先 -> 構成 リクエスト URI $A1$B1
フィールド A は必須 チェック有り -
フィールド B は必須 チェック有り -
出力フィールドをオーバーライド チェック有り -
大文字と小文字を区別 チェック無し -
ページにドメインを表示
ページにドメインを表示

 [カスタム]>[詳細]ではデータを取り出したり上書きしたりといったことができます。

 [フィールド A -> 引用 A]と[フィールド B -> 引用 B]では取り出したい文字列を正規表現で指定しています。今回はホスト名すべてと、リクエストURI(ページの項目で表示される、ホスト名のあとの/より後ろのURL)すべてを指定しています。

 正規表現を()で囲むことで、[出力先 -> 構成]で値を取り出すことができます。$A1は[フィールド A -> 引用 A]の最初の()の内容、$B1は[フィールド B -> 引用 B]の最初の()の内容です。つまり、ホスト名とリクエストURIを繋げたものを、新たにリクエストURIとして指定しています。

 最後に、3つのチェックも忘れずに入れてください。これによりホスト名とリクエストURIが存在している場合に動作させ、リクエストURIを上書きすることができるようになります。

 フィルタ適用後はページは以下のように表示されます。

ページにドメインを表示した場合のレポート画面
ページにドメインを表示した場合のレポート画面

おわりに

 よくある設定としていくつかピックアップしてご紹介しましたが、Googleアナリティクスには他にもたくさんの設定項目があります。また、特にフィルタは今回ご紹介した以外にもさまざまな使い方があります。計測されたデータに見難いところがある場合、フィルタを使って解決できるかもしれないと覚えておくとよいでしょう。

 次回はぜひウェブサイトの開発者に見ていただきたい、トラッキングコードの仕組みについてご紹介する予定です。

この記事は参考になりましたか?

連載通知を行うには会員登録(無料)が必要です。
既に会員の方はを行ってください。
開発者のためのGoogleアナリティクス マスターガイド連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

森田 怜依(NRIネットコム株式会社)(モリタ レイ)

 NRIネットコム株式会社にてGoogleアナリティクス360の導入とサポートを行っています。ウェブアプリやスマートフォンアプリの開発経験を活かし、Googleアナリティクスとその他のシステムを組み合わせた活用方法を促進してきました。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/9637 2016/12/26 14:00

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー