対象読者
- JavaScriptを利用したウェブページを作ったことのある方
- GoogleアナリティクスやGoogleタグマネージャについて基礎から学びたい方
Googleアナリティクスとは
Googleアナリティクスとは、マーケティングに役立つ機能のそろったプラットフォームです。主要な機能の一つとして、ウェブサイトやアプリのページビュー数やセッション数の計測が挙げられます。無料で簡単に計測を行えることから世界中で人気のツールです。
Googleアナリティクスは、ウェブサイト計測以外にも、広告関連のツールであるAdWordsやAdSense、Google検索と関連の深いSearch Consoleなどと連携する機能があり、さまざまなデータを統合してマーケティングに利用できるようになっています。
Googleアナリティクスには、有料版であるGoogleアナリティクス 360という製品もありますが、こちらはいわば大企業向けの製品であり、無料でも十分な機能を利用することが可能です。無料版との比較表をご覧ください。
本連載では、Googleアナリティクスの数ある機能の中から、ウェブサイトの計測に焦点をあて、簡単に正しい計測を行えるようご紹介していきます。
Googleアナリティクスの計測の仕組み
Googleアナリティクスによるウェブサイト計測は、ページに置いたJavaScriptのコードを実行することで行われます。
ページを表示するとトラッキングコード(計測を行うJavaScriptのコード)が実行され、GoogleアナリティクスのサーバにページのURLやユーザーの情報が送信されます。
今回はページビューを計測するためのトラッキングコードの設定の仕方をご紹介します。
なお、より詳細な計測の仕組みについては次回以降に解説する予定です。
従来のアナリティクスとユニバーサルアナリティクスとは
Googleアナリティクスは、2014年に、従来のGoogleアナリティクスに新機能を追加した「ユニバーサルアナリティクス」をリリースしました。それ以来、古いバージョンのGoogleアナリティクスを指して「従来のアナリティクス」または「クラシックアナリティクス」というような呼び方がされています。
実は「クラシックアナリティクス」という呼び方は正式名称ではありません。広く知られた通称ではありますが、公式のヘルプでは「従来のアナリティクス」のような表現がされています。そこで本連載も「従来のアナリティクス」という表現で統一します。
従来のアナリティクスとユニバーサルアナリティクスでは、トラッキングコードを実行するためのJavaScriptライブラリが異なります。
バージョン | JavaScriptライブラリ |
---|---|
従来のアナリティクス |
ga.js dc.js(広告向け機能を利用する場合に使用、トラッキングコードの書き方はga.jsと同じ) |
ユニバーサルアナリティクス | analytics.js |
var _gaq = _gaq || []; _gaq.push(['_setAccount', 'UA-XXXXX-Y']); _gaq.push(['_trackPageview']);
ga('create', 'UA-XXXXX-Y', 'auto'); ga('send', 'pageview');
本連載ではユニバーサルアナリティクスを利用することを前提に説明します。
従来のアナリティクスとユニバーサルアナリティクスのより詳細な違いや、ユニバーサルアナリティクスへのアップグレード方法については、連載の別の回で解説を予定しています。