Linux誕生から25年を経て、企業がオープンソースを支える時代に
かまぷ そういえば、今日(収録日の8月23日)が、Linuxさんの25歳の誕生日みたいですね。収録をこの日に設定した私達、何かの予知能力があるのかしら。
ゆうこ 実際は8月25日でしたっけ。でもLinux25周年の、ほぼ同じ日ですね。
かまぷ 8月25日で25歳なんだ。それに関する記事が今日出たってことか。
岩尾 前回の20歳の時に、バージョン3になったんですよ(音声では「バージョン4になった」と言いましたが、正しくはバージョン3でした)。3から4のバージョンアップは、バージョン3.xで後ろの数字が増えてうっとうしいから4にするっていうだけの理由ですけど。それから5年ですね。時が経つのは早いですね。
Linuxの25歳を伝えるニュースに、カーネル開発者の1割弱だけが無償で貢献していて、残りの9割以上のカーネル開発者はお金をもらってカーネルの仕事をしている、ということが書いてあって。すごいなと思いますね。オープンソースって、無償かつ趣味でみたいなイメージが付いて回ると思うんですけど、Linuxの場合は完全にプロフェッショナルで、仕事でやっている人や企業がずっと支え続けてる。
かまぷ オープンソースの価値を、お金を払う側がだんだん分かってきたからそうなってるんですよね。
岩尾 時代変わりましたね。企業がすごくたくさんのお金と人を投入して、みんなが使えるオープンソースを作るというのが定着したので、すごく感慨深いです。昔、NetscapeがMozillaのソースコードを公開した時には「どうやって儲けるんや」っていう話になりましたが、そういう時代が変わったなって思いましたね。
ゆうこ Linuxカーネル以外に、最近関心を持ってる技術はなんですか?
岩尾 マシンラーニング全般と、FPGAですね。これ両方とも、関心を持ってるだけであって詳しいわけではないのですが。マシンラーニングで特に関心を持ってる分野はディープラーニング(深層学習)です。例えば画像認識や音声認識、囲碁をプレイさせたりとか。
かまぷ AlphaGo。
岩尾 AlphaGo。あれめっちゃ好きで、全部ライブで観たんです。
かまぷ どのあたりが面白いですか?
岩尾 囲碁の世界トッププレーヤーとマシンが、マンVSマシンの戦いが目の前で繰り広げられてて、これで歴史が変わるかもしれないと思うとすごくテンション上がりました。
ディープラーニングについては、TensorFlowっていうディープラーニングを使うためのフレームワークがあって、PythonのインターフェースがGitHubで公開されてます。
ゆうこ TensorFlowを使ってきゅうりの等級を自動で仕分けるプログラムが話題になりましたね。
岩尾 それ以外にもいろいろあるんですよ。TensorFlowを含めディープラーニングを簡単にできるためのフレームワークがネット上には結構あって、必ずしも専門家じゃなくってもディープラーニングを使って何か自分のさせたいことができる。以前話題になったのはwaifu2xっていうアプリですね。ディープラーニングを使って画像を拡大するアプリケーション。これは2次元画像に特化しています。
FPGAというのは、普通のCPUって一度回路を作っちゃうと変えられないんですけど、HDL(ハードウェア記述言語)というプログラミング言語を使って、自分の好みのCPUを作れるものがあるんです。それが、CPUやGPUとかで計算させるよりも、省電力で速く処理ができる可能性があります。
