Microsoftは11月25日(現地時間)、Microsoft 365 Copilot向けTypeSpecの一般提供を発表した。TypeSpecはCopilot拡張ソリューション開発の複雑さを軽減し、生産性と安全性を高めるために設計されたドメイン固有言語(DSL)だ。
開発者は従来、エージェントやプラグインの開発時に複雑な構成ファイルやスキーマ定義の管理に課題を抱えていた。TypeSpecは強力な型安全性と開発時検証を備え、エラーを実行時ではなくコンパイル時に検出できる。Visual Studio CodeやVisual Studioと統合し、IntelliSenseやインラインドキュメントも利用できるため、マニフェスト記述時のミスを低減できる。
TypeSpecはAPIファースト開発に特化しており、簡潔かつ人間に読みやすい形式でAPI設計やエージェントの定義が可能だ。Microsoft 365 Copilot専用のデコレータや機能拡張も用意されている。これによって、複数のJSONやYAMLファイルを手作業で管理することなく、TypeSpecのコードから必要な設定やマニフェストが自動生成され、最新のスキーマに準拠する。
導入方法としては、Microsoft 365 Agents Toolkitを使い、TypeSpecを選択して新たなエージェント開発を開始できる。TypeSpecにより、エージェント記述やAPIプラグインの開発がより直感的になり、質の高い拡張機能開発をサポートする。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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