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BtoBスタートアップの一番の課題を解決!? フィンテック企業「MF KESSAI」がIBMと組む理由とは

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変容についていけない企業は滅びる

及川 地球の歴史を見ても、環境の変化についていけない生物はみんな滅びています。銀行でも、最先端を行き変容を遂げているところは生き残り、そうではないところは沈んでいくしかないでしょうね。IT業界も従来までの強者のプラットフォーマーが構築したエコシステムではなく、本来のエコシステムに変わってきていると思います。

荒川 そうですね。今までのIT業界で言われてきたエコシステムは、ベンダーが欲のために広げたイメージがあったと思います。

及川 ですが、プラットフォームを離れたところでエコシステムができると、エコシステムも勝手に進化してきました。今こそ本当にIT業界のエコシステムができてきていると思うんです。

荒川 だからこそ、MF KESSAI様と当社が一緒になって世の中にご提供していける価値を考えていくことが、すごく重要だと思っています。これからのITのビジネスモデルの向かうべきところだと信じています。

及川 ユーザーにどんな価値を提供するかを考えないと生き残っていけないですからね。

冨山 マネーフォワードグループとしても、GoogleやFacebook、Amazonが進出できないサービスを考えていくことが、生き残るために必須だと考えています。当社の価値は、多くの個人や企業のお金の流れを見える化していること。それを活かして、大手企業ではコストパフォーマンスが悪くなかなか進出しない領域をターゲットにしたサービスを企画できることです。今後も、ユーザーに高い価値を提供していきたいと考えています。

IBMのスタートアップ支援のおかげでサービス開発に集中

――IBMは、スタートアップに対してどんな支援をしていますか?

荒川 すべての企業にIBMのテクノロジーをもっと使っていただきたいと思っているのですが、IBMにはどうも敷居が高い、親しみにくいイメージがあります。これを払拭したいという思いが私たちにはあります。

 昨年11月に、IBM Cloudライト・アカウントの発表をしたのもその一環です。スタートアップは、共にビジネスの成功を目指していく中で、ポテンシャルのある存在だと考えています。スタートアップへの技術的支援も、IBM BlueHubという革新的事業の創出を目指すプログラムで提供していきます。IBMのお客様を紹介したり、IBMのお客様を対象に、スタートアップのソリューションを紹介するセミナーを開催したりと、さまざまなプログラムを用意しています。

冨山 これまでIBMは、我々のようなベンチャーとお付き合いされないと思っていました。でも、サービスも安く使い始めることもできますし、スタートアップの支援も強力です。

 スタートアップがBtoBのビジネスを始める際、特に困るのが、企業に対してどのように営業していけばよいのか分からない点です。IBMは大手企業だけではなく、中堅企業に対してもつながりがあり、しかも、我々のようなベンチャーが何回も営業してようやくたどり着けるような方とのコネクションがあります。そのような方々に我々のサービスをご紹介いただけるのが、本当にありがたいですし、IBMとしての強さを感じるところです。

 IBMと連携することで、ビジネスのグロースとサービスの開発に力を注ぐことができるんです。ビジネスだけではなく、テクノロジーについても相談できる組織ができたのも、嬉しいですね。

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この記事の著者

中村 仁美(ナカムラ ヒトミ)

 大阪府出身。教育大学卒。大学時代は臨床心理学を専攻。大手化学メーカー、日経BP社、ITに特化したコンテンツサービス&プロモーション会社を経て、2002年、フリーランス編集&ライターとして独立。現在はIT、キャリアというテーマを中心に活動中。IT記者会所属。趣味は読書、ドライブ、城探訪(日本の城)。...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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