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高い設計力はどう育まれる? ゆめみのエンジニアが大きく成長できる理由とは

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 事業会社のデジタル新規事業や公式スマホアプリ・Webアプリケーションの企画開発運用を行う株式会社ゆめみ。同社は国内でもトップレベルのアプリ設計開発・大規模サービス運用の実績を持つ企業だ。過去には日本マクドナルドや高島屋など、名だたる企業のサービス支援を行ってきた。ゆめみには“エンジニアを成長させる環境”があり、その環境が同社の高い技術力を支えているという。いかにして、ゆめみの企業文化は形成されてきたのか。入社19年目のサーバーサイドエンジニア 仲川樽八氏と新卒2年目のiOSエンジニア 山田良治氏に伺った。

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大規模案件が、エンジニアの設計力を磨いてくれる

――仲川さんは、『Amazon Web Services負荷試験入門―クラウドの性能の引き出し方がわかる』という書籍を執筆されており、負荷試験について深い知見を持つエンジニアです。この技術力はどのように身につけてこられたのでしょうか?

仲川 ゆめみでさまざまなプロジェクトを経験するなかで、自然と知識が身につきました。

 当社がサービス支援をさせていただく企業の多くは、日本国内でも有名であり、たくさんのユーザーを抱えています。サービスに対するリクエスト数も多くなるため、プロジェクトを経験するなかで、可用性の高いシステムを構築するためのノウハウを学んできました。

 大量のデータやアクセスを考慮して設計や実装を行うことで、技術力が磨かれるんです。こうした機会に恵まれたのは、自分自身が成長できた大きな要因だと思います。

株式会社ゆめみ サーバーサイドエンジニア 仲川樽八氏
株式会社ゆめみ サーバーサイドエンジニア 仲川樽八氏

――ゆめみでは、プロジェクトを経験するなかでエンジニアの“設計力”が磨かれると伺いました。それはなぜでしょうか?

仲川 いくつか理由があると考えています。まず、新しく入ったメンバーが、既存の設計やコードを読んで「良い設計とはどんなものか」を肌で感じられること。大規模サービスのプロジェクトでは多くの場合、想定されるアクセスを適切にさばくためにプログラムの品質は高くなっています。その形ができあがっているプロジェクトにメンバーが参画することで、既存の成果物から良い設計を学ぶことができるんです。

 また、過去に実績を積み上げてきたからこそお客さまとの関係性も良好なことが多いので、余裕のあるスケジュールで設計や実装の経験を積める環境がつくれています。こうした経験を積む過程で、設計の勘所が身につくんです。「こういう機能の要件は将来的にこう変わる可能性があるから、この部分は変更に強いつくりにしておこう」というように、プロジェクトの将来のことを見通したうえで設計ができるようになります。

――レベルの高いプロジェクトが、エンジニアの成長を促してくれるわけですね。一方の山田さんは入社2年目とのことですが、ゆめみで働くことを選んだきっかけは何でしたか?

山田 私はもともと、大学時代からゆめみでインターンをしていました。ゆめみを知ったきっかけは、大学3年生のときにアップルが開催している技術者向けイベント「Worldwide Developers Conference(WWDC)」に参加した際、会場に来ていたゆめみの社員と話をしたこと。「うちでインターンをしてみませんか?」と誘ってもらえました。

 就職先としてもゆめみを選んだのは、「仕事の自由度や挑戦できる幅が広い」印象を受けたからです。お客さまからの依頼を受けてサービスを開発する際にも、ゆめみでは決められた業務の一部だけを行うのではなく、積極的に提案をすることが多いです。

 先ほどの仲川さんの話にも出ましたが、それができるのはお客さまとの信頼関係が築けているからこそだと思います。たとえば、プロダクトの改善案を思いついた際に、サンプルを実装してお客さまに見せたところ、気に入っていただいてそのままプロダクトに組み込まれたこともありました。

株式会社ゆめみ iOSエンジニア 山田良治氏
株式会社ゆめみ iOSエンジニア 山田良治氏

いくつもの社内制度が、成長を促進してくれる

――山田さんは、ゆめみで先輩方のソースコードレビューを受けてきたかと思います。ゆめみで実施されているレビューには、どのような特徴がありますか?

山田 メンバーが何かの指摘をする際に「自分はこう思うからこう書いてほしい」ではなく「こう考えた理由は○○に沿っているからです」というように、必ず根拠となる情報を示してくれることですね。それも二次情報ではなくて、公式ドキュメントや公式のデザインガイドラインなどの一次情報を必ず提示してくれます。

 プログラミングや設計を学ぶうえでは、一次情報から正しい情報をインプットすることがすごく重要なんです。レビューでのそうしたやり取りを繰り返しているうちに、少しずつSwiftらしいコードの書き方や適切な設計ができるようになってきました。

 それから、ゆめみではSlack上に各メンバーのOJTチャンネルがあります。これは私が新卒だからというわけではなく、入社数年目の方のOJTチャンネルもあるんです。チャンネルに参加しているメンバーが、自由にフィードバックを返していいルールになっています。

 360度フィードバックを毎日やっているような感覚ですね。すべてのメンバーが、お互いに教え合える、質問し合える文化が生まれています。

――良質なフィードバックを頻繁に受けられると、改善のサイクルが早まりそうですね。ゆめみの制度で、他にエンジニアの成長に寄与しているものはありますか?

仲川 技術の学習のための社外研修費用予算を、いくらでも使ってよい「勉強し放題制度」があります。たとえば、「勉強会に参加したいので北海道に行きます」と申告すれば、交通費や宿泊費などを会社が出してくれるんです。制度としてはまだスタートしたばかりで実験的な部分もありますが、成長意欲のあるメンバーをかなり後押ししてくれるものになっています。

 「勉強し放題制度」を利用するうえで、唯一の条件になっているのは「学んだ内容をアウトプットすること」です。「アウトプットすることで自らの学びを深められる」という考えのもと、そうした制度設計になっています。

よりよい企業をゆめみて

――山田さんはこれから、エンジニアとしてどう成長していきたいですか?

山田 技術的な目標としては、2年目でフルスタックエンジニアを目指したいです。いまの業務ではiOS開発をメインで担当していますが、今年度は他の領域も積極的に学んでいきたい。より幅広い分野に手を出して、技術のことをなんでも貪欲に学んでいけるエンジニアになっていきたいです。

――その言葉からは、山田さんの成長意欲の高さを感じます。そのモチベーションはどこから生まれているのでしょうか?

山田 私だけではなく、ゆめみのメンバーは「自分は過去よりも成長できているか」「会社の事業に貢献できているか」を日常的に考えている人が多いです。それは、ゆめみのさまざまな制度や企業の文化が有効に働いているからだと感じています。

 たとえば、ゆめみには「全員CEO(※)」という制度がありますが、これが良い例です。普通の企業では、「代表取締役や役員が考えた方針に沿って社員は仕事をする」という考え方が一般的です。しかし、全員がCEOという立場になることで、ゆめみという企業に関するすべての意志決定を“自分ごと”として考える習慣が身につきます。

※ 全員CEO制度

 全メンバーをCEO(最高経営責任者)とする制度。CEOとなった全メンバーは、弊社独自のルール「プロリク」により、あらゆる意思決定を行うことができる。プロリクとは、プロポーザルレビューリクエスト(Proposal Review Request)の略であり、実施を希望する者がその他のステークホルダーにレビューを受けることで「プロポーザル」の実施判断を自身で行う意思決定方法。

 それから、ゆめみでは自分の給与を自分で決める制度になっています。自分の給料を決めるからには、「自分が会社に対してどれだけ貢献しているか」を明確に説明できなければいけません。だからこそ、「今後は自分がどういうことをやりたいか」「案件でどんな役割を果たすか」を考える機会になります。

――社員全員が自走してくれるようなしくみを、上手につくっているのですね。仲川さんは、ゆめみを今後どう成長させていきたいですか?

仲川 私はこの会社が本当に好きなので、今後も長くゆめみの事業が続いてほしいです。だからこそ、自分がエンジニアとしての経験を積むなかで培ってきた知識やノウハウを社内に共有することで、メンバー全員のスキルをより向上させていきたいです。

 私は創業当初からゆめみにいて、最初期から現在まで会社の変化をずっと見てきました。最近のゆめみは、「どんな制度やしくみをつくれば、メンバーがモチベーションを持って仕事に取り組んでくれるか」を考え続けていて、すごく面白い企業になっていると感じています。この体制が今後も続いていけば、日本のなかでも唯一無二の企業になれると思っています。今後、ゆめみという企業がどれだけ成長していくのか、私自身も非常にワクワクしているんです。

株式会社ゆめみ

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【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://codezine.jp/article/detail/11541 2019/06/07 12:00

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