大規模案件が、エンジニアの設計力を磨いてくれる
――仲川さんは、『Amazon Web Services負荷試験入門―クラウドの性能の引き出し方がわかる』という書籍を執筆されており、負荷試験について深い知見を持つエンジニアです。この技術力はどのように身につけてこられたのでしょうか?
仲川 ゆめみでさまざまなプロジェクトを経験するなかで、自然と知識が身につきました。
当社がサービス支援をさせていただく企業の多くは、日本国内でも有名であり、たくさんのユーザーを抱えています。サービスに対するリクエスト数も多くなるため、プロジェクトを経験するなかで、可用性の高いシステムを構築するためのノウハウを学んできました。
大量のデータやアクセスを考慮して設計や実装を行うことで、技術力が磨かれるんです。こうした機会に恵まれたのは、自分自身が成長できた大きな要因だと思います。
――ゆめみでは、プロジェクトを経験するなかでエンジニアの“設計力”が磨かれると伺いました。それはなぜでしょうか?
仲川 いくつか理由があると考えています。まず、新しく入ったメンバーが、既存の設計やコードを読んで「良い設計とはどんなものか」を肌で感じられること。大規模サービスのプロジェクトでは多くの場合、想定されるアクセスを適切にさばくためにプログラムの品質は高くなっています。その形ができあがっているプロジェクトにメンバーが参画することで、既存の成果物から良い設計を学ぶことができるんです。
また、過去に実績を積み上げてきたからこそお客さまとの関係性も良好なことが多いので、余裕のあるスケジュールで設計や実装の経験を積める環境がつくれています。こうした経験を積む過程で、設計の勘所が身につくんです。「こういう機能の要件は将来的にこう変わる可能性があるから、この部分は変更に強いつくりにしておこう」というように、プロジェクトの将来のことを見通したうえで設計ができるようになります。
――レベルの高いプロジェクトが、エンジニアの成長を促してくれるわけですね。一方の山田さんは入社2年目とのことですが、ゆめみで働くことを選んだきっかけは何でしたか?
山田 私はもともと、大学時代からゆめみでインターンをしていました。ゆめみを知ったきっかけは、大学3年生のときにアップルが開催している技術者向けイベント「Worldwide Developers Conference(WWDC)」に参加した際、会場に来ていたゆめみの社員と話をしたこと。「うちでインターンをしてみませんか?」と誘ってもらえました。
就職先としてもゆめみを選んだのは、「仕事の自由度や挑戦できる幅が広い」印象を受けたからです。お客さまからの依頼を受けてサービスを開発する際にも、ゆめみでは決められた業務の一部だけを行うのではなく、積極的に提案をすることが多いです。
先ほどの仲川さんの話にも出ましたが、それができるのはお客さまとの信頼関係が築けているからこそだと思います。たとえば、プロダクトの改善案を思いついた際に、サンプルを実装してお客さまに見せたところ、気に入っていただいてそのままプロダクトに組み込まれたこともありました。