「Pairsの検索体験について」
株式会社エウレカが提供する「Pairs」は、国内最大級の恋活・婚活マッチングアプリだ。条件検索やコミュニティを通じて気になるお相手を探す。両者の合意のもとマッチングすれば、メッセージのやり取りを行える。
ペアーズには大きく分けて、「ユーザー検索」と「コミュニティ検索」という2つの検索機能がある。ユーザー検索は、文字通り検索条件を指定してお相手を探せる機能だ。だが、このユーザー検索は、条件に合うユーザーを探して表示するだけの単純な機能ではない。マッチング率向上のための工夫が施されている。
「検索機能においては、ユーザーの入力した情報をもとに、プロフィールなどの各種条件から、スコアリング・順位づけした結果を表示しています。
ですが、ユーザーによっては、複数の条件を指定される方や、厳しめの条件を指定される方もいらっしゃいます。その場合、お相手が見つからないとか、自分とは価値観の異なるお相手が表示されて、マッチングしづらいといった状況が生まれかねません。
その課題を解決するために、ペアーズではユーザーの属性をベースに算出した、『検索条件には一致していないけれど、マッチング率の高そうなお相手』もレコメンドし、一緒に表示させています」(小島氏)
このレコメンドシステムにより、「意外性があり、かつユーザーにとって価値のある出会い」が創出される。株式会社エウレカは現在、東京大学 大学院情報理工学系研究科 山崎研究室とのマッチングアルゴリズムの共同研究開発を行っており、その精度を高め続けている。
また、他にもユーザーの利便性を高めるための検索機能の工夫がある。「プライベートモード」と「位置情報検索」だ。
Pairsでは会員登録後、利用者は当然ながら他のユーザーからも検索・閲覧される対象となる。だが、人によっては「知り合いと会うかもしれないので、検索結果に表示してほしくない」という方もいるだろう。そのニーズを満たす機能がプライベートモードだ。この機能をオンにすると、検索結果には表示されなくなる。
また、位置情報検索とは、「自分がいる場所から何km以内に住んでいる方を検索」という形で検索ができる機能だ。たとえ同じ都道府県に住んでいる者同士だとしても、それぞれが右端と左端にいるなど、物理的にかなり離れているケースはあり得る。その場合、仮にマッチングしても会うことは厳しいだろう。その課題を解決するための機能である。
最後に、小島氏は「必ずしも、検索条件=ユーザーが本当に見つけたいお相手ではない」という印象的なフレーズで、セッションを締めくくった。
「マッチングサービスは一方的に相手を探すだけではなく、両者がお互いのことを良いと思わなければ始まらないサービスです。だからこそ、単純に検索条件に沿った結果を表示するだけではなく、『マッチングをどう生み出すか』という観点で検索結果を最適化していくことが、アプリの体験向上のために必要だと考えています。
今後も『かけがえのない人との出会いを生み出し、日本、アジアにデーティングサービス文化を定着させる』というビジョン達成のために、尽力していきたいです」(小島氏)
こうして、3社のセッションは終了した。サービスの利便性を向上させるため、いずれの企業も効果的に検索・マッチングの技術を用いていること。そして、各社の不断の努力が、良いユーザー体験を創出していることが伝わるイベントとなった。
