当社は、SEマークのIT関連の書籍・雑誌を出版している株式会社翔泳社を中核企業とする、株式会社SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ(JASDAQ上場)100%出資の人材・教育サービス会社です。人材紹介だけでなく、人材派遣や、ソフトウェア開発関連業務の請負事業、ブログ型オーディション方式の転職サイト「さんろくまる」の運営などと、事業を広げています。
採用の広告営業から始まり、研修事業を経てキャリアコンサルタントとなった滝本さん。求職者に会うときに心がけていることは、「まずは笑いをとること」とおっしゃいます。でもそれはただ単に笑わせるということではなく、リラックスして本来の姿を出しやすくするためだといいます。他にはどんなコンサルティングを行なっているのでしょうか。お話を伺いました。
A大学卒業後、新卒および中途採用の求人広告営業で社会人としてのスタートを切りました。8年ほど同じ部署で営業したあと、研修を担当するセクションへ異動し、階層別研修や営業研修といった目的別研修などの営業をしました。さまざまな業種の中堅クラスの企業を担当しましたが、教育案件は社長や役員が決裁することが多く、トップ層と多く接する機会に恵まれました。
採用広告の営業では、掲載していただいた結果、何人応募で何人採用といった結果がわかりやすいのですが、研修はすぐに成果があらわれないことも多く、自分にとっては結果がわかりやすい営業の方が向いていると自覚し、入社以来初の異動希望を提出。異動先は大手人材紹介関連会社への出向でした。当初は営業として化学品業界や半導体を中心とした電気・電子業界の企業を担当。そして1年半ほど経ってから、企業を担当しながらキャリアアドバイザーとして求職者とのカウンセリングもするようになりました。
QAそれまでは企業の担当者と会い、採用や教育のお手伝いをしてきましたが、キャリアアドバイザーとなることで、企業と求職者の仲介役として、その人のコアの部分にダイレクトに迫って行くことのできる、やりがいのある仕事だと実感しました。今後のビジネス生活を賭けるに値する仕事だな、と強く感じたのを覚えています。その人材紹介会社への出向は2年間という約束でしたので、本体にもどるか、そのままその会社に残るか、あるいは別の会社に転職するか、という3つの選択肢がありました。
いろいろ悩んでいるときに、すでに独立してインターネット転職サイトをたちあげていた先輩から声がかかり、そちらに転職することにしました。そのサイトはITに特化したサイトでしたので、取引先のIT企業をまわりながら、業界の構造や技術的な仕組みを理解しました。その後、翔泳社に転職した元同僚から、「人材紹介部門を立ち上げるから来ないか」、という誘いを受けて翔泳社に移ることを決意しました。
Aはい。翔泳社はIT関連の書籍や雑誌を出版していたことから、ITに強みを持った人材紹介会社として翔泳社プラスを立ち上げました。人材紹介でスタートしましたが、現在はそのほかに人材派遣や、ソフトウェア開発関連業務の請負事業、ブログ型オーディション方式の転職サイト「さんろくまる」の運営などと、事業を広げています。
また、「3Years@SEplus」としてITエンジニアを対象に、3年間限定の特定契約社員制度を1年半前にスタートさせました。これは、希望する仕事に就きながら、翔泳社が提供する書籍・雑誌や独自のe-ラーニングを活用して技術を高め、3年後に転職先を斡旋(あっせん)するというものです。
この制度ではエンジニア一人ひとりに専任のコンサルタントがつき、3年間のキャリアデザインプログラムを作成。それに基づいた資格の取得やキャリアの方向付けなどのバックアップをしています。