開発効率向上のために取り組んだ工夫
――開発効率を向上させるために工夫したことはありますか?
関:CI環境(CIツールとして現在はJenkinsを使用しており、今後はAWS CodeBuildへの移行を予定している)を佐々木が整備してくれたおかげで、開発をとてもスムーズに進められました。APIの自動テストが実施しやすかったり、テスト環境を誰でもすぐに利用できる状況だったりと、テストに関する課題が解消されていたのが大きかったです。また、タスク管理を全てGitHubに集約し、IssueとPull Requestをひもづけることで、プロジェクトの状況を誰でも把握しやすい状態にしていました。
佐々木:さらに、このプロジェクトでは関がTypeScriptの型定義ファイルやバックエンドのAPIドキュメントを自動生成するような仕組みを開発してくれて、それも開発効率の向上に寄与していますね。
――開発において苦労したことはありましたか?
関:いくつもありましたが、例えばサービスの仕様がなかなか固まらなかったことやデザインが決まらなかったこと。そして、前述のとおりフロントエンド専任のエンジニアがプロジェクト初期はいなかったため、画面の開発が思うように進まなかったことが挙げられます。
――仕様が固まらない状況を、どのように乗り越えていったのでしょうか?
関:少しでもプロジェクトを前に進めるため、6割程度決まっている仕様に基づいて、バックエンドのエンジニアでAPIとモック画面を開発。アプリを動かしながら仕様を詰めていく作業に取り組みました。このとき、エンジニア全員がNuxt.jsを用いた開発方法を学習できたことは、結果的に見ればチームの開発力の底上げに結びついたと思います。
メンバーの協力のおかげで、仕様も少しずつ固まっていき、デザインも徐々に完成していきました。その後、業務委託のフロントエンドエンジニアを採用できたことで、画面の開発はさらに順調に進むようになりましたね。大変なリニューアルプロジェクトでしたが、無事ローンチできたのは一緒に働いてくれたメンバーたちのおかげだと思っています。
目指すのは、企業も求職者も幸せになれる転職体験
――今後、「FINDJOB!」によって採用の課題をどのように解決していきたいですか?
佐々木:現時点では、まだまだ「FINDJOB!」のリニューアルは道半ば。転職サイトのコア機能ができたに過ぎません。多くのユーザーに使っていただけるように「FINDJOB!」の価値を高めるためのUX改善をしていきます。
Slackなどのコミュニケーションツールや各種SNSとのシステム連携を行うことで、よりサービスの利便性を高めたい。それに、求職者のプロフィール入力や希望条件に沿った求人検索などを、AI Chatbotとの会話で実現できるような機能も実装していきたいです。転職時のメンタルサポートをしてくれるAI Botの開発も構想していますね。
採用企業側の機能もより使いやすくしていきたいです。各種コミュニケーションツールや人事労務ツールとの連携拡大、求職者のポートフォリオ情報をより取り扱いやすくするための機能改善など、さまざまな改修を今後も予定しています。
それから、CXを向上させるために最新の技術や手法を貪欲に取り入れていきたいです。直近では、企業と求職者とのマッチングを最適化させるために、データ分析や機械学習を用いることを構想しています。当社ではマッチング前のデータと結果データのいずれも保有していますから、精度の高い分析・学習ができるのではないかと考えています。
――ワクワクするような改善が今後も予定されているのですね。
佐々木:これは私の個人的な目標ですが、「FINDJOB!」を使うと、まるで転職エージェントを利用するかのように快適に転職できる世界観を実現したいです。転職エージェントを利用すると、求職者に合っていそうな会社を教えてくれたり、今後のキャリアをふまえたアドバイスをくれたりしますよね。要するに、転職サイトがユーザーの特性に合わせて最適なサービスを提供してくれる。「FINDJOB!」でそんな未来を実現していきたいです。
関:採用のミスマッチを減らすため、テクノロジーを活用して企業と求職者の情報を相互にオープンにし、より適切な転職活動ができるようにしていきたい。そして、みんなが幸せになれるような転職活動を「FINDJOB!」で実現していきたいです。まだまだ開発すべき機能はたくさんありますが、候補者体験にこだわって開発しているので、エンジニアをはじめ、IT・Web業界の人材の採用にお困りの方はぜひ使ってほしいです。また、転職を検討する際もぜひ「FINDJOB!」を使ってみてください。