SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

DeveloperZine(デベロッパージン)- エンジニアの意思決定を支える技術情報メディア ProductZine

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Power Automate Desktopチュートリアル

Windows10の無償デスクトップ自動化ツール「Power Automate Desktop」でExcelブック操作を自動化する

Power Automate Desktopチュートリアル 第5回

既存のフローをコピーして新しいフローで使用する

 今回のフローは、前回3ページ目で作成したフローをもとに作成するため、まずはフローデザインをコピーします。

[1]フローデザインをコピーする

 前回保存したフローをデザイナーで開いた状態で、[Ctrl]+[A]を押して、すべてのアクションを選択します。[Ctrl]を押しながらクリックすることで、個別に複数選択することもできます。

前回のフローのアクションをすべて選択
前回のフローのアクションをすべて選択

 [Ctrl]+[C]で選択しているアクションをクリップボードにコピーします。ここで前回のフローを閉じます。

[2]新しいフローを作成する

 Power Automate Desktopのトップ画面より[+新しいフロー]をクリックして、適切な名前で新規のフローを[作成]します。

新しいフローのワークスペース
新しいフローのワークスペース

 フローデザイナーのワークスペースをクリックして、[Ctrl]+[V]を押します。これで、クリップボードにコピーしてあったアクションを貼り付けられるので、一旦、ツールバーの保存ボタンで、フローを保存しておきましょう。

 また、フローを実行して前回同様に動作することを確認しておきましょう。以降、このフローをもとにフローを増設していきます。

[Note]

 手順[1]のあと、メモ帳などのテキストエディタに貼り付けをすると、フローの内容が定義されたコードを確認することができます。このコードは、「Robin」と呼ばれる言語で記述されています。

 テキストとして保存して、コピーしてPower Automate Desktopフローデザイナーに貼り付けることで再びフローを復元できますので、一度作成したフローを他の環境や社内などで共有することができます。

フローのコード
フローのコード

データテーブル変数をExcelブックに書き込む

 CSVはテキストファイルでテーブルを表現できるので、コンピューターにとって処理しやすいです。しかし人間にとっては、内容が多くなるとそのままでは見づらく、編集しづらいため、テーブルデータの閲覧や編集は、表計算ソフトであるExcelで行います。

 Power Automate Desktopで作成するフローでも、基本的なExcelブックの操作を行うことができます。

 前回のフローを変更して、ファイル一覧を、CSVではなくExcelブックに保存するように変更してみましょう。

[1]CSVファイルに書き込むアクションを無効化する

 前節のフローのデザイナーを開き、[CSVファイルに書き込みます]アクションを右クリックして、[アクションを無効化する]を選択して無効にします。

 無効化したアクションは、実行時にはスキップされます。

CSVファイルに書き込みますアクションを無効化
CSVファイルに書き込みますアクションを無効化

[2]Excelの起動アクションを配置する

 無効化した[CSVファイルに書き込みます]アクションの下に、[Excel]アクショングループから[Excelの起動]アクションを配置します。

Excelの起動アクションを配置
Excelの起動アクションを配置

 設定は既定のまま保存します。ExcelInstance変数が起動しているExcelを表します。

[3]ワークシートに書き込む

 [Excelワークシートに書き込み]アクションを配置します。

ワークシートに書き込みアクションを配置
ワークシートに書き込みアクションを配置
ワークシートに書き込みアクションを設定
ワークシートに書き込みアクションを設定

 パラメーター選択画面が開くので、以下のように値を設定&保存しておきましょう。

  • Excelインスタンス:%ExcelInstance%
  • 書き込む値:%FileTable%
  • 書き込みモード:指定したセル上
  • 列:1
  • 行:1

[4]現在日時文字列を取得する

 フォルダー作成のフローの時と同様に、[現在日時を取得します]アクションで取得した現在日時を、[datetimeをテキストに変換]アクションで「yyMMdd_HHmmss」の形式にしてFormattedDateTime変数に格納します。

[5]Excelで保存して閉じる

 [Excelを閉じる]アクションを配置します。

Excelを閉じるアクションを配置
Excelを閉じるアクションを配置
Excelを閉じるアクションの設定
Excelを閉じるアクションの設定

 以下のように設定して保存します。

  • Excelを閉じる前:名前を付けてドキュメントを保存
  • ドキュメントパス:%SelectedFolder%\FileTable%FormattedDateTime%

 ちなみに、閉じずに保存する[Excelの保存]アクションもあります。

 ただし、ブックを開いたままだと、他のフローでも開こうとして開けなくことがあるので、フローで「開く」アクションを配置した場合は併せて「閉じる」アクションを配置するのが適切です。

[6]フローを実行する

 ツールバーの実行ボタンをクリックして、フローを実行します。フォルダー選択ダイアログが表示されるので「フォルダー・ファイルの作成」で作成したデスクトップのフォルダーを選択します。フローが実行され、FileTableyyMMdd_HHmmss.xlsxが作成されます。

Excelブックが作成された
Excelブックが作成された

 作成したファイルを実際にExcelでも開いてみましょう。ファイルの一覧がワークシートにテーブル形式で表示されていることが確認できます。

Excelブックの内容確認
Excelブックの内容確認

[7]フローを終了する

 デザイナーを終了します。「保存しますか?」と表示された場合、保存します。Excelブックを開いたままだと、あとでフローから開けなくなるため、Excelも閉じます。

次のページ
Excelブックの読み取り

この記事は参考になりましたか?

Power Automate Desktopチュートリアル連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

WINGSプロジェクト 飯島 聡(WINGSプロジェクト イイジマ サトシ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/15207 2021/12/08 11:00

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー