SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Developers Summit 2023 セッションレポート(AD)

DX時代に求められるエンジニアとしてのスキルと、Google Cloud資格取得のコツとは?

【10-A-7】DX時代の企業に求められるITエンジニアの技能

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

学んだ事を実践する、Google Cloud資格取得するには?

 北野氏は、Google Cloudの学び方について次の3つがポイントであると述べた。

  • Google Cloud以外のITに関して学ぶ
  • Google Cloudをハンズオンで実際に作って動かしてみて学ぶ
  • 関連資格を取得し、それまでに得た知識を確認して、Google Cloudの学びに落とし込む

 Google Cloud以外のITという点について北野氏は、Google CloudもAWSもパブリッククラウドはITリソースを使いやすくパッケージ化したプロダクトであり、そのためにITの基本を知っておくべきだと述べた。知らないままだと、リリースされたプロダクトをどう使うかの判断がつかず、自分勝手な設計になるおそれがあるからだ。

 おすすめはIT業界の資格であるIPAの基本情報技術者試験や応用技術者試験だ。IPAの資格試験は、ITの全体像を知るにあたって非常に優れた教材である。LinuxならばLPIC(Linux Professional Institute Center)も非常に良い資格だとした。IT雑誌の4月号は新入社員が知っておくべき知識が特集されることもあり、これを読むと業務に必要な知識の多くを得ることができる。

 IT知識を身につけたあとは、Google Cloudの学びに向かう。Google CloudアーキテクチャーセンターというWebページで気になるプロダクトを動かしてみて、それらの原理を理解していく。システムのアーキテクチャー図があればそれを参考に構築してみる。プロダクトの各種パラメータは、エクセルシートなどにまとめれば詳細設計に使える。設計が終われば、実際にコンソールからシステムを構築してみる。構築したら、ページに記載されていた機能が、その通り動作するかなどを確認する。

 北野氏は、大切なことは、本や公式ドキュメントを読むだけではなく「実際に手を動かして、どう動くのか原理はどうなのかを理解する」ことであると加えた。

Google Cloudアーキテクチャーセンターでの学び
Google Cloudアーキテクチャーセンターでの学び

 北野氏の場合は、ここから同様のプロダクトをTerraformで構築、別の案件でも使えるようにモジュール化し、あわせて検証した内容を文章にまとめている。

 Google Cloudの資格勉強も体系的にスキルを身につけるには良い。資格は3種類、計11個ある。実験・検証で身につけた技能の領域から学習を進めていくといい。過去問を意識した模擬問題集がインターネットで購入可能なので、それを購入して試験に臨むこともできる。模擬問題集は、国内ではUdemyなどが著名だが、北野氏は海外の教材を推薦し、英語が苦手でも購入する価値があるとした。

 もし一人での学びに不安があれば、クラウドエースではトレーニングを用意している。Google Cloud認定トレーナーによるオンライン授業に加え、ハンズオンやサンドボックス的な環境で手を動かして試せる。

 北野氏もこうした学びを経て、現在のポジションに至った。最後に一番伝えたいこととして、「ITスキルよりも、人間力、パーソナルスキルといったスキルや、事業のドメイン知識をしっかり学んでいただきたい」と重ねてコメントした。業務を行う際に、要件定義や上流工程といった部分で誤った設計がなされると、後々苦労する。だからITスキル以上に業務の基本を抑える必要があるのだ。

関連リンク

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Developers Summit 2023 セッションレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

森 英信(モリ ヒデノブ)

就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務やWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業。編集プロダクション業務においては、IT・HR関連の事例取材に加え、英語での海外スタートアップ取材などを手がける。独自開発のAI文字起こし・...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

川又 眞(カワマタ シン)

インタビュー、ポートレート、商品撮影写真をWeb雑誌中心に活動。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:クラウドエース株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/17546 2023/04/24 12:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング