Datadogは、コンテナのコスト配分、コスト監視、およびMicrosoft Azureのサポートなどを含む、クラウドコストマネジメント製品の新機能を6月19日に発表した。本機能により、組織全体にわたるコストデータをサービスごとに細かく可視化でき、クラウドへの支出とパフォーマンスのバランスを最適化できる。
今回発表された新機能は、「コンテナコストを把握する」「コストの変化に対応する」「AzureとAWSを合わせて支出を配分する」という3つの観点から企業を支援する。
新機能の詳細は以下の通り。
- コンテナコストを把握する:コンテナコストの配分を短時間で設定でき、FinOpsとエンジニアリングチームが支出を可視化できるようになる。そのため、企業はコンテナコストが変化した理由と時期を把握し、無駄なコストを検出できる。
- コストの変化に対応する:カスタマイズ可能なコスト監視により、各サービスのオーナーはアプリケーションパフォーマンスデータとともに想定外のコスト変化に対応することができる。アラートは個々に合わせてカスタマイズされるため、コスト超過の検出から対応へとすばやく作業を切り替えることができる。
- AzureとAWSを合わせて支出を配分する:AWSに加えてAzureをサポートすることで、企業は高額なクラウドコストを生んでいるチーム、サービス、環境を把握できる。Microsoft Azureを使用しているチームは、インフラストラクチャとアプリケーションのテレメトリを可視化し、パフォーマンスとコストを最適化することができる。
クラウドのコストデータは企業内で部門ごとに管理されており、企業が一元化して把握することが困難であるため、予算超過のリスクを抱えている。その結果、エンジニアリングチームがインフラストラクチャやアプリケーションに関する意思決定を行う際に必要なコンテキストや可視性が不足し、直面しているコストに目をつむる組織文化が生み出される。The State of FinOps 2023 の調査によると、FinOpsチームが抱えている最大の課題は、エンジニアがコストを意識して行動できるようにすることであるとしている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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