SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Developers Summit 2024 セッションレポート

今までのキャリアを強みにできる新職種「Professional Service」という働き方

【15-E-7】Professional Serviceという働き方

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

非エンジニアでも自らの強みを生かせる、PSというキャリア

 講演中、折に触れて「PSはやりがいのある仕事」と強調してきた須田氏。結びのパートでは、PSのキャリアについて語られた。

 PSは自社サービスに精通していることが不可欠だが、製品のキャッチアップは入社後で問題なく、プロサービスのエンジニアとしての価値をいかに出していくかが重要だと須田氏は語る。たとえば豊富な開発経験を持つエンジニアならば、「実装スピードや設計のポイントをクイックに押さえてプロトタイプを作り、クライアントと細部を詰めていくのが得意なPS」としてバリューを発揮しやすい。

 さらに、PSとしてのキャリアパスは、エンジニア以外にも門戸が開かれている。会計や経理といった特定領域に強みを持っている場合は、その領域に特化したサービスを提供する企業のPSを提供することもできる。特定の業務ドメインに特化したサービスが増えるなか、技術要素に加えて、こうしたドメイン知識も備えたPS需要は高いといい、「PSとしてのキャリアに”縛り”はない」と語った。

経験の数だけ付加価値があるPSとしてのキャリア
経験の数だけ付加価値があるPSとしてのキャリア

 講演の終わりに、須田氏はPSのニーズと将来性について再度強調した。

 「サービスの多様化・細分化が進み、最適化の判断がどんどん難しくなるなか、PSのニーズはこれからも高まっていく。いわゆる業界知識についても、LLMの助けを借りることで以前よりはずっとキャッチアップがしやすくなり、PSの本来の価値である『どう実装するか』の検討にフォーカスできる環境が整った」(須田氏)。

 LLMについては、もちろんクライアント自身が利用し、問題を解決することも増えてきている。「だからこそ『単純に解決できない問題』が選別され、PSの価値が再評価される」というのが須田氏の見立てだ。さまざまな面で“波が来ている”PSに挑戦してみれば、自らの経験を付加価値とし、新たなキャリアの可能性を拓けるかもしれない。

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Developers Summit 2024 セッションレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

山出 高士(ヤマデ タカシ)

雑誌や広告写真で活動。東京書籍刊「くらべるシリーズ」でも写真を担当。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

中島 佑馬(ナカシマ ユウマ)

 立命館大学卒業後、日刊工業新聞社にて経済記者として勤務。その後テクニカルライターを経て、2021年にフリーランスライターとして独立。Webメディアを中心に活動しており、広くビジネス領域での取材記事やニュース記事、SEO記事の作成などを行う。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/19786 2024/09/25 11:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング