QuickSightの競合ツール
近年BIツールの拡大に伴い、QuickSightの他にも多くのBIツールが存在します。
今回はその中でも利用者が多い「Tableau」「Microsoft Power BI」を比較対象にあげ、各BIツールの特徴を紹介します。
また、BIツールを比較したうえでQuickSightを選択するケースについて解説します。
Tableau
Tableauを用いることで、直感的な操作でユーザーによる柔軟なカスタマイズができます。
- 強力な可視化ツール
グラフやダッシュボードを作成するための多様なツールを提供するため、BIツールでのデータ加工がしやすいです。
- 直感的に理解できるUI
ユーザーはデータに対してインタラクティブな操作ができ、データ間の関係やパターンを直感的に理解できます。
- 幅広いデータソースへの接続
さまざまなデータソースに接続でき、データを統合して一元化されたビジュアル作成を行うことができます。
また、AWSでもMarketplaceからTableau Serverを構築することが可能です。
Microsoft Power BI
Power BIを用いることで、Microsoftサービスと連携しながら、データ分析やデータアクセスを一元的に行うことができます。
- マイクロソフトサービスとの統合
Office 365やAzureとのシームレスな連携が可能であり、SharePointなどのデータを直接分析に活用できます。
- 柔軟なデータ処理
ユーザーはPower Queryを使ってデータを前処理できます。さらに、高度な分析・計算ツールも提供します。
- モバイル対応
Power BIモバイルアプリを使用することで、データのモバイルビューを簡単に作成し、リアルタイムでデータにアクセスできます。
QuickSightを選択するメリット
AWS上で提供されるQuickSightは、AWSで蓄積しているデータの高速な分析や、データ分析における機械学習の活用が可能です。
QuickSightの強みをいくつかご紹介します。
- Webブラウザで使用できる
クライアントアプリケーションをインストールする必要がなく、全ての機能にWebブラウザでアクセスできます。
- クラウドベースのBIツール
フルマネージド型のクラウドネイティブSaaSアプリケーションとして提供され、ダッシュボードを簡単に構築して本番環境にデプロイできます。ユーザは実行基盤を気にすることなく、AWSが提供する高可用性なサーバレス基盤を使用することができます。
- ユーザ管理のしやすさ
QuickSight内の管理画面から簡単にユーザーの追加・削除・権限設定ができます。QuickSightにアクセスするためのIAMロールを設定することで、AWSユーザが慣れ親しんでいるIAMでの権限制御が可能です。
- 安価
サービス料金は比較的安価です。料金体系もシンプルで、レポート作成者とレポート閲覧者の2つの要素で構成されており、各要素には通常ユーザとProユーザというフル機能を使用できるユーザタイプがあります。ユーザごとに月額料金が発生するが、特定の月にログインしなかった場合は料金が発生しません。無料トライアルも利用可能です。
まとめ
今回は、QuickSightの注目アップデートを紹介しました。自然言語での分析機能が追加され、データ分析スキルに不安がある方でも簡単にBIツールを使えるようになりました。AWSに蓄積しているデータ活用の1歩目として、ぜひQuickSightを試してみてください。
本記事が今後のAWS活用のお役に立てば幸いです。