SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

これだけは押さえておきたい! AWSサービス最新アップデート

AWSのBIツール「QuickSight」とは? 最新アップデート、競合BIツールとの違いも紹介

第24回 Amazon QuickSight

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

QuickSightの最新アップデート

Amazon Q in QuickSightのリリース

 Amazon Q in QuickSightが利用できるようになりました。本アップデートは、AWS社によると「Generative BI 機能」(生成BI)に該当します。Amazon Bedrockを通じて利用可能になったLLM(大規模言語モデル)がQuickSightの機能実装に用いられるようになり、QuickSightを利用する組織はデータを探索し、インサイトを見つけ、共有することが簡単にできるようになりました。

 今回のアップデートでできることは大きく2つあります。

  • ダッシュボードをチャットベースで構築する

 自然言語によるチャットでダッシュボードを数分で作成し、グラフ等のビジュアルをカスタマイズできます。

  • すぐに使えるビジネス上のデータインサイトを得る

 ダッシュボードの重要なインサイトのサマリやデータの説明文を生成します。さらにデータに関して想定される質疑応答のサポートを行います。生成されるデータインサイトには以下のようなものがあります。

  • 重要なインサイトのサマリ(機能名:エグゼクティブサマリ)作成
    • サマリにより、ダッシュボードの重要なデータの部分を理解することができます。例えば、グラフの概要や、データの上位要素・外れ値について自然言語での説明を得たいときに役立ちます。
  • データの説明文(機能名:データストーリー)作成
    • データに対する分析結果を共有する際に、視覚的にわかりやすいドキュメントを作成できます。例えば、ある商品の利益率を上げるという目的に沿い、データに考察を加え説明するスライドを作成・共有したいときに役立ちます。
  • データに関して想定される質疑応答(機能名:Data Q&A)作成
    • データに対する質問への回答が得られます。例えば、「利益率が低い商品は何?」などのデータに対する質問をし、回答と根拠となるデータをグラフで確認することができます。
QuickSight公式サイトから引用
QuickSight公式サイトから引用

 これらの生成BI機能を活用することで、データ分析に詳しくない人や、自社データをグラフ化して説明する機会が多い人にとって、チャット感覚で大規模データを分析することが可能になります。今後は専門知識不要かつ迅速なデータ分析を可能にするため、自然言語を用いたデータ分析が主流になる傾向と読めるアップデートでした。

次のページ
QuickSightの競合ツール

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
これだけは押さえておきたい! AWSサービス最新アップデート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

長澤 美波(株式会社NTTデータ)(ナガサワ ミナミ)

 2020年にNTTデータに入社。入社以来、公共機関に対して、パブリッククラウドを活用したシステム構築、運用に携わる。興味のある領域は、IaC(Infrastructure as Code)、マルチクラウド、オブザーバビリティ等。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/19866 2024/08/05 11:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング