数値型
数値型は文字通り、数値を表す時に使用します。Swiftの数値型は大きく分けると次の2つに分類されます。
- 整数型
- 浮動小数点型
整数型
整数型は、小数部分を持たない数値を扱う型です。一般的にSwiftでは整数を扱う場合はInt
型を使用します。
let one = 1 let two = 2 let three = 3 print(one) // 出力結果: 1 print(two) // 出力結果: 2 print(three) // 出力結果: 3
浮動小数点型
浮動小数点方式で小数を表す数値型です。浮動小数点方式とは、数を2つの部分に分けて表現する方法です。1つは「仮数部」と呼ばれる数そのものの部分で、もう1つは「指数部」と呼ばれ、その数がどれくらい大きいか、小さいかを示す部分です。
たとえば、数値 123.45
を考えたとき、仮数部(1.2345)と指数部(10の2乗)を掛け合わせることで元の数を表すことができます。
Swiftでは主な浮動小数点型にはDouble
型とFloat
型の2つがありますが、型を明示的に示さない場合はDouble
型として扱われます。
変数の型を確認するには、type(of:)
関数に変数を渡すことで確認することができます。
次のコードで出力結果を確認してみてください。
let decimal = 1.0 print(decimal) // 出力結果: 1.0 print(type(of: decimal)) // 出力結果: Double
算術
数値型は算術が可能です。次のように演算結果を変数に代入することもできます。
// 加算 let addition = 1 + 2 print(addition) // 出力結果: 3 // 減算 let subtraction = 5 - addition print(subtraction) // 出力結果: 2 // 乗算 let multiplication = subtraction * 6 print(multiplication) // 出力結果: 12 // 除算 let division = multiplication / 4 print(division) // 出力結果: 3
比較
数値型も次のような比較演算子を使用することで比較でき、その結果を演算することができます。
// 左辺と右辺が一致するか print(1 == 1) // 出力結果: true // 左辺と右辺が一致しないか print(1 != 1) // 出力結果: false // 左辺と右辺より大きいか print(1 > 1) // 出力結果: false // 左辺が右辺以上か print(1 >= 1) // 出力結果: true // 右辺と左辺より大きいか print(1 < 1) // 出力結果: false // 右辺が左辺以上か print(1 <= 1) // 出力結果: true
String型
String
型は、テキストを表現するために使用されるデータ型です。日本語や英語だけでなく多くの異なる言語や記号、絵文字にも対応しています。
文字列を表すには、対象の値を”
(ダブルクォート)で囲みます。次のコードでString
型の出力が確認できます。
let string = "対象の値" print(string) // 出力結果: 対象の値 print(type(of: string)) // 出力結果: String
文字列として値の展開
\()
の記法を用いることで変数の値を文字列として展開することができます。
次の例では、Int
型の変数を宣言して、その値を文字列として展開しています。
let oneTwoThree = 123 let word = "\(oneTwoThree)、ダー!!!" print(word) // 出力結果: 123、ダー!!!
まとめと次回
今回は、Swiftの基本的な文法として、変数や命名規則、基本的なデータ型について学びました。基本文法には幅広い内容が含まれるため、今回だけではすべてを説明しきれません。一度に全てを理解するのは難しいかもしれませんが、必要に応じて調べながら少しずつ学んでいくのがおすすめです。
また、以下のトピックについては、実際にアプリを作成する過程で必要に応じて詳しく説明していきます。
- Optional型
-
複数の値を格納できる型、
Array
型など - 制御構文
- 関数
次回からいよいよアプリ開発が始まります!楽しみにしていてください!