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インテル最新GPU×マルチプラットフォーム開発のリアル──AI・HPC開発の最前線を深掘り

【9/11-12オンライン開催】「AI + HPC DEVELOPER TECH DAY 秋 2025」見どころを徹底解説!

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 ソフトウェア開発ツールを中心に世界中の優れたソフトウェアをグローバルに販売しているエクセルソフト。同社は9月11日・12日にAI/HPCアプリケーションの開発に最適なインテルのハードウェア製品に関する最新情報やロードマップ、ハードウェア上でアプリケーションのパフォーマンスを最大限に引き出すためのソフトウェア開発ツールを紹介するオンラインイベント「AI + HPC DEVELOPER TECH DAY 秋 2025」を開催する。どんな見どころがあるのか、同イベントにも講師として登壇するテクニカル サポート マネージャーの竹田賢人氏に話を聞いた。

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テーマは「インテルの最新技術で実現する産業の新たな未来」

 毎年、インテルのさまざまな最新テクノロジーを紹介する開発者向けイベントを開催しているエクセルソフト。今年は9月11日・12日に、「AI + HPC DEVELOPER TECH DAY 秋 2025」の開催を予定している。

 同イベントは昨年まで「HPSC(ハイパフォーマンス・ソフトウェア・カンファレンス)」という名称で開催されていた(2009年~2016年までは「インテルソフトウェア・カンファレンス」という名称で開催)。昨年のHPSC 2024で「デバイスの境界を越えてAIとHPCの未来を切り拓く」というテーマを掲げていたように、同カンファレンスでは、2023年より世界中で急激な成長を遂げているAI開発に関するテーマを取り入れ、AIをとりまくインテル社の最新の取り組みを紹介してきた。

 今年から「AI + HPC DEVELOPER TECH DAY」に改称。1月17日に初回イベントを開催し、多くの参加者を集めた。改称した理由について竹田氏は「AIに携わる開発者にもよりリーチするため」と説明する。ちなみに竹田氏はエクセルソフトに入社以来、インテルのソフトウェア開発ツールの導入支援を担当してきた。最近はAMDのソフトウェア開発ツールも扱っているという。

エクセルソフト株式会社 テクニカル サポート マネージャー 竹田賢人氏
エクセルソフト株式会社 テクニカル サポート マネージャー 竹田賢人氏

 9月に開催される「AI + HPC DEVELOPER TECH DAY 秋 2025」が掲げるテーマは「インテルの最新技術で実現する産業の新たな未来」。現在、インテルではAIやHPCという重い計算処理が必要な分野におけるさまざまなワークロードに対応できるようなポートフォーリオを用意している。

 今回のイベントでは竹田氏をはじめとするエクセルソフトからの発信だけではなく、インテルのハードウェアおよびソフトウェアに精通したインテル株式会社をはじめとする外部のスペシャリストや、インテルの最新技術を活用して自社ソリューションの概念検証に成功したAI開発のエキスパートなども登場し、産業の新たな未来を生み出すためにインテルが提供する最新技術とその活用方法が紹介される。

 「プロセッサーメーカー製のソフトウェア開発ツールがもたらすメリットと聞くと、そのメーカー製プロセッサー搭載システムにおけるソフトウェアのパフォーマンスの向上が頭に浮かぶが、インテルのソフトウェア開発ツールでは生産性やコスト面でのメリットも得られる。こうしたメリットについて、理解してもらえる機会になればうれしい」(竹田氏)

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HPC Dayで注目すべき3つの技術講演

 今回のイベントは1日目がHPC、2日目はAIをテーマにセッションを展開。1日目のHPC Dayでは3つの技術講演を用意。技術講演1はエクセルソフトの宇崎裕太氏による「インテル ソフトウェア開発ツール:コンパイラーとツールのアップデート」。製品概要に加え、インテルソフトウェア開発ツールのバージョン2025に関する主な変更点、各コンパイラーと解析ツール、一部のライブラリーを対象にアップデートの詳細が紹介される。

 インテルのソフトウェア開発ツールは、oneAPI(さまざまなアーキテクチャにおいて、高性能なアプリケーション開発を容易にする、オープンでスケーラブルなソフトウェア・スタック)に基づいており、「インテルが進めるoneAPIを知りたい」という人にとって、必聴のセッションだ。

インテルが推進するoneAPI。CPUやGPUなど複数のアーキテクチャを統合的にサポートし、開発効率とポータビリティを高める
インテルが推進するoneAPI

 例えばAI関連の処理ではGPUやAIアクセラレーターが使われることが多く、シミュレーションにおいても、CPUのみの単一アーキテクチャですべてのワークロードに対応するのは難しくなっている。そのため、「開発スタックの複雑さが増している」と竹田氏は話す。アーキテクチャごとに個別のプログラミングと開発ツールを用意し、学習する。またプラットフォームごとにコードを書き直す必要もあった。そのため開発コストや市場投入するまでの時間もかかっていたという。oneAPIは各種ハードウェアの違いを抽象化してこれらの問題を解決する。

 「開発者はoneAPI のプログラミングモデルに従ったコードを一つ書くだけでさまざまな環境で動かすことができる」と竹田氏。現在、oneAPIはLinux Foundation傘下のマルチアーキテクチャ、マルチベンダーのアクセラレーター・ソフトウェア・エコシステムを構築するオープンな団体「Unified Acceleration(UXL)Foundation」のプロジェクトとして、仕様策定が行われている。元々インテルが主導していたこともあり、インテルは同団体の主要メンバーの1社。ヘテロジニアス・システムを開発ターゲットにしているエンジニアにとっても、見逃せないセッションだろう。

 技術講演2では、「マルチプラットフォーム・プログラミングの現状と可能性」をテーマに、インテル関連のソフトウェア開発情報を発信している「iSUS」の編集長である菅原清文氏が登壇し、oneAPI環境でのCPU、iGPU、NVIDIA GPU、そしてAMD GPUを活用するSYCLによるプログラミングが紹介される。SYCLはクロノスグループが定義する、ヘテロジニアス・システム向けの並列プログラミングを可能とするためのオープンな標準仕様。ベンダー依存から解放されるだけではなく、「パフォーマンス的にも優れている」と竹田氏は言う。

 インテルの子会社の一つである Codeplay Software 社が実施したベンチマークによると、NVIDIA GPU開発のネイティブツールであるCUDAで実装したものに匹敵するパフォーマンスが出たという。

CUDAからC++ with SYCLへ移行
CUDAからC++ with SYCLへ移行

 「SYCLを使うメリットは他のハードウェアでも動かせるだけではなく、パフォーマンスもある程度担保できること」と竹田氏は言う。SYCLの利用事例を知りたいという人は、エクセルソフトの中村弘志氏の技術講演3「HPCコードにおけるSYCLの利用事例:OpenFDTD_SYCL」を聴講してほしい。同セッションでは、とあるコミュニティー・ユーザーの尽力により、オープンソースの電磁界シミュレーター・ソフトウェア「OpenFDTD」をSYCLに対応させた「OpenFDTD_SYCL」が公開され、NVIDIAのGPUに加え、インテルのGPUでも利用できるようになった。この取り組みを例に、HPC向けプログラムコードへSYCLを適用する方法が紹介されるという。

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2日目はAIアプリケーション開発者必見の技術講演

 2日目のAI Dayも技術講演に注目したい。技術講演1は、東京大学松尾研究室発のAIスタートアップであるneoAIが「インテル Gaudi 3 AI アクセラレーター」の評価結果を披露する。インテル Gaudi 3 AI アクセラレーターはインテルが提供する最新のAIアクセラレーターであり、インテル Tiber AI クラウドやIBM Cloudといったクラウドサービス上で簡単に利用可能だ。

 技術講演2は「OPEAを使用した階層型のマルチエージェントRAGの構築」という竹田氏によるセッションを予定。OPEA(Open Platform for Enterprise AI)はRAGをはじめとする生成AIアプリケーションのリファレンス実装を提供するLinux Foundation AI & Data傘下のプロジェクトだ。ハードウェアに依存しないアーキテクチャにより、各種クラウドサービスを含む多様な環境で動作する生成AIアプリケーションの構築が可能となる。

 今回のセッションでは、OPEA 1.3に注目。OPEAの目的や提供しているもの、OPEAアーキテクチャについて紹介。その上でOPEAに基づいたサンプルアプリケーションを使用して、「AIのプロダクトをゼロから構築していくという部分に関して紹介していく」と竹田氏。具体的にはクラウドサービス上にチャットボットの階層型マルチエージェントRAGを構築する例を案内する予定だ。

OPEA(Open Platform for Enterprise AI)の構造
OPEA(Open Platform for Enterprise AI)の構造

 技術講演3「信頼できるAIアプリケーションの運用と開発」も竹田氏によるセッション。ここでは、インテル Tiber AI クラウドを利用して独自の AIサービスの展開に成功したAI スタートアップ企業2社に注目。データ プライバシーとセキュリティを重視した生成AIプラットフォーム「Prediction Guard」およびカスタム AIアプリケーション向けのオールインワン AI開発プラットフォーム「SeekrFlow」を紹介する。LLM導入を検討しているが、セキュリティリスクやモデル精度、開発時間の制約、開発プロセスの合理化に課題を抱えている開発者にとって、大きなヒントが得られるだろう。

インテルの最新情報を収集できる絶好の機会

 「今回のイベントは、最近のインテルが提供しているソフトウェア、ハードウェアに対する最新の情報を提供することが目的。これまではHPC系の開発者をターゲットにしてきたが、今回はAIに関するセッションも充実しているので、AIモデルやAIサービスの開発に携わっている方にもぜひ、参加してほしい。インテルの製品やサービスが、皆さまの開発やビジネスの一助となれば嬉しく思う」と竹田氏。

 エクセルソフトでは、サポート体制も充実している。例えばインテルソフトウェア開発ツールを活用するとパフォーマンスを引き出すメリットがあると言われているが、それを可能にするには、ハードウェアに関する一定の知識や知見が求められるという。エクセルソフトであれば導入や移行、最適化の支援など、国内のユーザー向けに日本語でサポートサービスを展開しているので、たとえハードウェアの知見がなくても心配ない。また今回のイベントだけではなく、製品を活用するためのウェビナーなども随時、展開している。

 このように充実したサポート環境で最新のAI・HPC技術動向を把握するためにも、9月11日・12日に開催される「AI + HPC DEVELOPER TECH DAY 秋 2025」にぜひ参加してみてほしい。

技術の習得から実際の導入・運用まで、一貫したサポートを提供するエクセルソフト
技術の習得から実際の導入・運用まで、一貫したサポートを提供するエクセルソフト

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提供:エクセルソフト株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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