ワークスペースの注意
VSからソリューションやプロジェクトなどをTFSのソース管理に追加すると、自動的にワークスペースが作成されることは説明しました。このとき、ローカルのフォルダ構造が図10だとするとTFSのソース管理上は図11のようになります。

このとき、ワークスペースの設定を確認してみると図12のようになっています。
ソース管理フォルダは「$/チームプロジェクト/フォルダ名」に設定されており、ローカルフォルダはソリューションファイルが配置されているフォルダに設定されています。このシナリオは、ソリューションを作った人がソース管理に登録するといったときのものです。では、他の人がソース管理からソリューションを取得する場合にはどうでしょうか。ソース管理からてっとり早くソリューションを取得するには、ソース管理上でソリューションファイルが配置されているフォルダを右クリックして[最新バージョンの取得]を選択します。

先ほど選択したフォルダ(サブフォルダ含む)が作成される場所を選択します。ここでは、VS2005の「Projects」フォルダの下に作成してほしいので「Projects」フォルダを選択しています。VSSを使っている場合には、ソース管理上で選んだフォルダとローカルのフォルダが対応するのでこの操作に違和感を覚える方もいるかもしれません。TFSでは図12にあるような作業フォルダの設定が存在しない場合には、最新バージョンの取得を行うときにフォルダの作成まで含めて行うため、これに慣れないと予期せず一階層ずれるということが発生しますので注意してください。

さて、これでソース管理上の内容は「Projects」フォルダの下に無事に作成されましたが、ワークスペースの設定を確認してみましょう。
先ほどの図12のときと違う点に気づいたでしょうか。ソース管理フォルダもローカルフォルダも予定よりも一階層上に設定されています。作業フォルダの設定が1つの場合はいいのですが、別のチームプロジェクトで管理されているソースもローカルの同じ場所(この例では「Projects」フォルダ配下)に作りたい場合に、既に作業フォルダの設定がされています、というエラーが発生します。後半で見てきたシナリオは主にプログラマが新規に参加してソリューションを取得しようとしたときによくある光景です。これらの問題を防ぐためには、いきなり最新バージョンの取得ではなく、まずワークスペースの設定が必要となります。
ワークスペースの設定は、ソース管理エクスプローラーのメニュー領域にあるワークスペースのドロップダウンを展開して[ワークスペース…]を選択します。
ワークスペースの管理ダイアログで、コンピュータが自分の端末名になっているものを選択して[編集]をクリックします。
編集画面(図12など)が開くので「新しい作業フォルダを入力するに、」となっている部分をクリックして、別ウィンドウを開きます。サーバー側のフォルダを参照するウィンドウが表示されるので、ソース管理上でソリューションファイルが配置されているフォルダを選択します(ここでは「tfs2005/vs2005-13/vs2005-13」のフォルダ内にソリューションがあります)。

ソース管理フォルダを設定した同じ行のローカルフォルダでも、同じように別ウィンドウを開きます。今度はローカル側のフォルダ参照ダイアログが開きます。ここでは、サーバー側のフォルダの中身をそのまま配置するフォルダを選びます。例えばVSの「Projects」フォルダ内にある「vs2005-13」フォルダにソリューションファイルをおきたい場合には図19のように選択します。

ここまで設定した段階で最新バージョンの取得を行うと、ソリューションをソース管理に登録した人と同じ条件でソースを取得できるようになります。この部分の設定やその理解がVSSに比べると非常に難しく、TFSによるソース管理が敬遠される大きな原因であるとも思います。読者が使われる場合にはこの点によく注意して設定を行い、快適に使っていただければと思います。
まとめ
TFSのソースコード管理の使い方に重点を置いて紹介しました。ひょっとすると、なんだか設定することが多くて面倒だ、なんて思われたかもしれません。TFSのソースコード管理はそれ自体でも魅力があるのですが、1番の魅力は本稿では触れていない部分の、TFSの作業項目やレポート機能と連携できることではないかと考えています。本連載では作業項目などについて、順次紹介していきますのでお楽しみに。





