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Infragistics NetAdvantageチュートリアル(AD)

Office 2007のリボンを持った
WPFアプリケーション/Webページを作る

NetAdvantage for WPFのxamRibbonコントロールを使ったWPFアプリケーションの作成

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NetAdvantage for WPFについて

 NetAdvantage for WPF は、WPFをベースに、洗練された商用のユーザーインターフェイスを作成するために設計された、インフラジスティックス社の次世代コントロールスイートです。

 NetAdvantage for WPFには、グリッド、エディタ、カルーセルパネル、カルーセルリストボックス、リボン、チャートなど、多彩な機能を持ったコントロールが含まれ、WPFが持つ高解像度のグラフィックス、豊富なスタイリングおよびアニメーション機能などを利用して作られています。

 NetAdvantage for WPFを使うと、次のようなプログラムを作成することができます。

  1. エンタープライズ用途にも耐えうるWindows環境用アプリケーション
  2. WebベースのアプリケーションのためのXBAPアプリケーション
  3. テーマパックを使用する完全にスタイリングされたアプリケーション
  4. 企業のデザイン標準を実行するためのカスタムのスタイルパック

 開発言語は、Visual Basic、Visual C#に加え、XAMLを使うことができます。

xamRibbonコントロールについて

 xamRibbonコントロールは、先述のように「リボン」形式のUIをアプリケーションやWebページに組み込むためのコントロールです。リボンは、タブページになっており、「リボングループ」「タブグループ」「ボタングループ」「アプリケーションメニュー」「クイックアクセスツールバー」などで構成されています。

Excel 2007のリボンの構成
Excel2007のリボンの構成

 これらは、xamRibbonコントロールでは階層状のオブジェクト構造になっており、次のようなオブジェクトモデルとして表されます。

xamRibbonクラスのオブジェクトモデル(ヘルプファイルより抜粋)
xamRibbonクラスのオブジェクトモデル(ヘルプファイルより抜粋)

xamlによるxamRibbonコントロールの作成

 では、実際にxamRibbonコントロールをWindowsアプリケーションに組み込んでみましょう。

1. 初めてNetAdvantage for WPFを使ったプロジェクトを作成する場合は、新しいプロジェクトを選ぶテンプレートで、「WPFアプリケーション」を選びます。
テンプレートで「WPFアプリケーション」または「WPFブラウザアプリケーション」を選ぶ
テンプレートで「WPFアプリケーション」または「WPFブラウザアプリケーション」を選ぶ
2. そして、NetAdvantage for WPFのxamRibbonコントロールを使用するために、プロジェクトに次の参照を追加します。
  • Infragistics3.Wpf.v8.1.dll
  • Infragistics3.Wpf.Editors.v8.1.dll
  • Infragistics3.Wpf.Ribbon.v8.1.dll
3つのdllを参照に追加する
テンプレートで「WPFアプリケーション」または「WPFブラウザアプリケーション」を選ぶ
3. プロジェクトには、デフォルトで「Window1.xaml」というxamlファイルが挿入されています。

 ここに、次のようにxamRibbonの名前空間の宣言「xmlns:igRibbon="http://infragistics.com/Ribbon"」を追加します。

<Window x:Class="Window1"
    xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation"
    xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml"
    xmlns:igRibbon="http://infragistics.com/Ribbon"

    Title="Window1" Height="300" Width="300">
4. 次に、xamRibbonのインスタンスを作成し、名前を付けて配置を設定するコードを、「Grid」コンテナ内に記述します。
<Grid>
    <igRibbon:XamRibbon Name="XamRibbon1" VerticalAlignment="Top">
5. xamRibbonコントロールにTabsコレクションを宣言し、「Home」というタブを1つ作成します。
<igRibbon:XamRibbon.Tabs>
    <igRibbon:RibbonTabItem Header="Home">
6. リボングループをタブ「Home」に追加します。ここでは、「フォント」というグループ名をキャプション領域に表示します。
<igRibbon:RibbonGroup Caption="フォント">
7. 3つのボタンをこのボタングループに追加します。各ボタンは、Captionでボタンの表面に文字を設定し、イメージ処理で識別できるようにするためにIDプロパティを設定します。

 これで、1つのタブ、1つのリボングループを持ち、その中に3つのボタンを持ったリボンができあがります。

 

                <igRibbon:ButtonTool Caption="太字" Id="btnBold" Click="OnButtonToolClick" />
                <igRibbon:ButtonTool Caption="斜体" Id="btnItalic" Click="OnButtonToolClick" />
                <igRibbon:ButtonTool Caption="標準" Id="btnnormal" Click="OnButtonToolClick" />
            </igRibbon:RibbonGroup>
        </igRibbon:RibbonTabItem>
    </igRibbon:XamRibbon.Tabs>
</igRibbon:XamRibbon>
8. イベント処理で使用するテキストを作成しておきます。
    <Canvas Margin="0,200,0,0">
      <TextBlock Name="results"
        Canvas.Left="50" 
        Foreground="Blue" 
        FontSize="24">xamRibbon のアプリケーション </TextBlock>
    </Canvas>
</Grid>
でき上がったアプリケーション
でき上がったアプリケーション

次のページ
ボタンのイベント処理

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この記事の著者

瀬戸 遥(セト ハルカ)

8ビットコンピュータの時代からBASICを使い、C言語を独習で学びWindows 3.1のフリーソフトを作成、NiftyServeのフォーラムなどで配布。Excel VBAとVisual Basic関連の解説書を中心に現在まで40冊以上の書籍を出版。近著に、「ExcelユーザーのためのAccess再...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/3254 2008/11/12 14:00

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