はじめに
交通標識の認識は、画像処理の応用の例として、各所で鋭意研究されています。「禁止」や「制限」を意味する赤の標識をまず色で抽出し、ノイズを除去する方法を紹介します。
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対象読者
交通標識の認識の自動化に興味を持ち、特にその前段階としての赤色の抽出に関心のある人。
必要な環境
J2SE 5.0を使っていますが、これより古いバージョンでも、本稿のコードをコンパイルし実行することができます。ただし、添付のコンパイル済みアプレットの実行には、J2SE Runtime Environment 5.0が必要です。
概要
コンピュータによる交通標識の認識は、安全性の向上や法令の遵守などのために、自動車メーカー他で広く研究されています。交通標識の認識は、一般に下記の段階を経て行なわれます。
- 色による交通標識の抽出
- ノイズの除去
- 形状による最終的な認識
以上のうち、本稿では、1.と2.について紹介します。3.については、筆者によるCodeZineの『Hough変換による画像からの直線や円の検出』に、その一例が示されていますので参照してください。