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Eclipse 3.4からはじめるIDE入門

Eclipse 3.4でのバーション管理方法(CVS編) ~Eclipse 3.4入門~

第6回(CVS編)


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インターネットを経由して公開のCVSを利用

 次にEclipseをCVSクライアントとした、インターネットを経由の公開CVSサーバの利用方法を説明します。Eclipseをはじめとするオープンソースの開発プロジェクトの多くは、公開のCVSサーバを活用し、バージョンごとのソースを閲覧可能にしています。

 今回は、試しに第3回で紹介したプラグイン「StepCounter」のソースをチェックアウトしてみましょう。公開のCVSサーバからは匿名(anonymous)でチェックアウト(ファイルの持ち出し)が可能です。その代わり匿名ではコミットなどのサーバ更新動作はできません。

公開のCVSサーバに匿名で接続

 まず、CVSリポジトリー・エクスプローラーのパースペクティブが表示されている状態で、CVSサーバ情報を設定に追加します。[CVSリポジトリの追加]ボタンをクリックするか、CVSリポジトリビューを右クリックして[新規(N)]-[リポジトリー・ロケーション(R)]を実行します。

図24:CVSリポジトリビューを右クリックして[新規(N)]-[リポジトリー・ロケーション(R)]を実行
図17:CVSリポジトリビューを右クリックして[新規(N)]-[リポジトリー・ロケーション(R)]を実行

 「CVSリポジトリーの追加」ウィンドウが表示されるので、ロケーション、認証、接続などをCVSサーバの設定に合わせて設定し[終了]をクリックします。プラグイン「StepCounter」のCVSサーバのロケーションは「cvs.sourceforge.jp/cvsroot/amateras」ですので、ホストに「cvs.sourceforge.jp」リポジトリー・パスに「/cvsroot/amateras」を設定します。ユーザーは匿名の「anonymous」とし、パスワードは空欄で構いません。接続については初期値のままにして[終了]をクリックします。

図25:ロケーション、認証を公開CVSサーバに合わせて設定し[終了]をクリック
図18:ロケーション、認証を公開CVSサーバに合わせて設定し[終了]をクリック

 CVSサーバへの接続に成功すると、CVSリポジトリーにリポジトリーロケーションが追加されます。リポジトリーロケーションの下の「HEAD」を開くと、各プロジェクトがモジュールとして追加されており、「stepcounter」プロジェクトを開くと、Javaのソースファイルがバージョン番号付きで格納されていることが分かります。

図26:リポジトリーロケーションが追加され、「HEAD」を開くと各プロジェクトが、プロジェクトを開くとソースファイル一覧が表示される
図19:リポジトリーロケーションが追加され、「HEAD」を開くと各プロジェクトが、プロジェクトを開くとソースファイル一覧が表示される

Eclipseにチェックアウトしてソースを閲覧

 では、ソースファイルが格納されてるフォルダをEclipseにチェックアウトしましょう。フォルダを右クリックして[チェックアウト(C)]を実行します。

図27:フォルダを右クリックして[チェックアウト(C)]を実行
図20:フォルダを右クリックして[チェックアウト(C)]を実行

 ウインドウ右上の[パースペクティブ切替ボタン]をクリックしてJavaパースペクティブに戻ると、パッケージ・エクスプローラーにstepcounterプロジェクトが追加され、その下にソースファイルとバージョン番号が表示されています。ソースファイルを右クリックすると、エディターにその内容が表示されます。

図28:パッケージ・エクスプローラーに、stepcounterプロジェクトが追加され、ソースをエディタで閲覧できる
図21:パッケージ・エクスプローラーに、stepcounterプロジェクトが追加され、ソースをエディタで閲覧できる

 なお、文字コードが異なるため、そのまま開くと漢字が文字化けします。これを避けるにはファイルの「プロパティ」でテキスト・ファイル・エンコードを「UTF-8」に設定します。

まとめ

 今回の説明でチーム開発に必須な「CVSを使ったバージョン管理と連係する機能」の初歩を理解できたと思います。

 CSVは実際にはたくさんの機能がありますが、必要な機能から順に理解を進めていけば、Eclipseをクライアントとして使いこなすことができると思います。

 次回はEclipse 3.4からデータベースを操作する機能を説明します。

Eclipse 3.4のSubversionクライアント機能について知りたい方は、「Eclipse 3.4でのバーション管理方法(Subversion編)」をご覧下さい。

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平野正喜@ランドッグ・オーグ(ヒラノマサキ)

フリーのIT系執筆者&講使(※)の「ランドッグのマウ」こと平野正喜(HIRANO Masaki)です。【略歴】 1962年札幌市生まれ。今で言うIT企業のシステムエンジニア、プロジェクトリーダー、システムコンサルタント、採用担当などを経て独立し、2002年11月にランドッグ・オーグ平野正喜事務所(h...

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