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Eclipse 3.4からはじめるIDE入門

Eclipse 3.4でのバーション管理方法(CVS編) ~Eclipse 3.4入門~

第6回(CVS編)


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ローカルCVSサーバを用いたプロジェクト共用(バージョン管理)

 では、既存のプロジェクトをCVSリポジトリーにインポートして、共用(バージョン管理)できるようにしましょう。今回は第4回のJSPの開発の章で作成した「helloweb」プロジェクトを例にとって説明します。パッケージ・エクスプローラーで「helloweb」を右クリックし、[チーム(E)]-[プロジェクトの共用(S)]を実行します。

図13:プロジェクトを右クリックし[チーム(E)]-[プロジェクトの共用(S)]を実行
図6:プロジェクトを右クリックし[チーム(E)]-[プロジェクトの共用(S)]を実行

 「プロジェクトの共用」ウィザードが開始しますので「既存のリポジトリー・ロケーションを使用」が選択されていることを確認して[次へ]をクリックします。なお、ここで新しいリポジトリー・ロケーションを作成することもできます。

図14:「既存のリポジトリー・ロケーションを使用」が選択されていることを確認して[次へ]をクリック
図7:「既存のリポジトリー・ロケーションを使用」が選択されていることを確認して[次へ]をクリック

 ウィザードが「モジュール名の入力」に進みますので、CVSリポジトリー内のモジュールの名前を選択します。特に変更する必要がなければ「プロジェクト名をモジュール名として使用」が選択されていることを確認して[次へ]をクリックします。なお、既存のモジュールを使用することもできます。

図15:「プロジェクト名をモジュール名として使用」が選択されていることを確認して[次へ]をクリック
図8:「プロジェクト名をモジュール名として使用」が選択されていることを確認して[次へ]をクリック

 ウィザードが「プロジェクト・リソースの共用」に進みます。今回はここで共用を確定してみましょう。モジュール名(プロジェクト名)「helloweb」を右クリックして[コミット(C)]を実行します。

図16:モジュール名を右クリックして[コミット(C)]を実行
図9:モジュール名を右クリックして[コミット(C)]を実行

 コミットに移り「コミット・ファイル」ウィザードが開始します。今回の場合「リソースの追加」が表示され、不明な新規ファイルが検出された旨が警告されます。これはファイルをテキストとして保存するか、バイナリーとして保管するかを指定する必要があるからです。今回は、対象のプロジェクトの中にある「*.jsp」ファイルと「*.tomcatplugin」ファイルについて指定を求められています。

図17:「コミット・ファイル」ウィンドウ
図10:「コミット・ファイル」ウィンドウ

 「*.jsp」ファイルも「*.tomcatplugin」ファイルもテキストファイルですから、コンテンツをプルダウンして「ASCIIテキスト」に変更し[次へ]をクリックします。

図18:コンテンツをプルダウンして「ASCIIテキスト」に変更し[次へ]をクリック
図11:コンテンツをプルダウンして「ASCIIテキスト」に変更し[次へ]をクリック

 ウィザードが「コミット」に進みますので、コミット操作のコメントを入力して[終了]をクリックします。このコメントは省略可能です。

図19:コミット操作のコメントを入力して[終了]をクリック
図12:コミット操作のコメントを入力して[終了]をクリック

 コミットが完了し「プロジェクトの共用」ウィザードに戻ります。[終了]をクリックします。

図20:「プロジェクトの共用」ウィザードに戻るので[終了]をクリック
図13:「プロジェクトの共用」ウィザードに戻るので[終了]をクリック

 ウィザードが終了します。パッケージ・エクスプローラーで確認すると、hellowebプロジェクトとその構成ファイルのアイコンの右下にCVS管理された旨のマークが付いています。また、hellowebプロジェクトにはCVSリポジトリーロケーションのホスト名である「localhost」が、管理されたファイルにはバージョン番号「1.1」が表示されています。

図21:hellowebプロジェクトとその構成ファイルのアイコンが変わり、プロジェクトにはホスト名が、ファイルにはバージョン番号が表示される
図14:hellowebプロジェクトとその構成ファイルのアイコンが変わり、プロジェクトにはホスト名が、ファイルにはバージョン番号が表示される

 では、CVSリポジトリーを確認しましょう。パースペクティブをCVSリポジトリー・エクスプローラーに切り替えて[ビューのリフレッシュ]ボタンをクリックします。

図22:パースペクティブをCVSリポジトリー・エクスプローラーに切り替えて[ビューのリフレッシュ]ボタンをクリック
図15:パースペクティブをCVSリポジトリー・エクスプローラーに切り替えて[ビューのリフレッシュ]ボタンをクリック

 リポジトリーロケーションの下の「HEAD」を開くと、hellowebプロジェクトがモジュールとして追加され、その下に各フォルダとメンバーがバージョン番号付きで格納されていることが分かります。

図23:リポジトリーロケーションの下の「HEAD」を開くと、hellowebプロジェクトがモジュールとして追加されている
図16:リポジトリーロケーションの下の「HEAD」を開くと、hellowebプロジェクトがモジュールとして追加されている

次のページ
インターネットを経由して公開のCVSを利用

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平野正喜@ランドッグ・オーグ(ヒラノマサキ)

フリーのIT系執筆者&講使(※)の「ランドッグのマウ」こと平野正喜(HIRANO Masaki)です。【略歴】 1962年札幌市生まれ。今で言うIT企業のシステムエンジニア、プロジェクトリーダー、システムコンサルタント、採用担当などを経て独立し、2002年11月にランドッグ・オーグ平野正喜事務所(h...

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