CANNOTLOSEVALUE規則
一度、フィールドに値が入力された後は、空に設定することができないことを示す規則です。この規則のxml構文は次のようになります。
<CANNOTLOSEVALUE [for="適用グループ"] [not="除外グループ"] />
この規則を利用した場合、一度フィールドの値を入力して保存した後は、このフィールドの値を空にすることができなくなります。空にできないだけで値の編集は可能です。編集できなくなるわけではないと言うところがFROZEN規則とは異なります。例えば、一度担当者を決定したら、他の担当者を割り当てることはできるが、担当者なしにはでできないなどの設定に利用することができます。
NOTSAMEAS規則
他のフィールドとまったく同じ値に設定することができないことを示す規則です。この規則のxml構文は次のようになります。
<NOTSAMEAS field="他のフィールドの参照名" [for="適用グループ"] [not="除外グループ"] />
この規則が適用されているフィールドは、指定した他のフィールドと同じ値を設定することはできません。field属性は必須属性で他のフィールドのrefname属性を指定します。指定する対象のフィールドのtype属性が"PlanText"または"HTML"のものは指定できないので注意が必要です。この規則を適用した場合、field属性に設定した先のフィールドと合わせて、「2つのフィールドを同時に空にすることはできない」、「2つのフィールドの値を同じにすることはできない」という制約がかかります。例えば、計画値を設定する方法が必要な時間か予定ドキュメント枚数の2つが用意されていて、どちらか一方は必須入力にしたいといった場合にこの規則を利用することができます。
VALIDUSER規則
フィールドに指定できる値がTFSに登録されているユーザーの名前に限定されることを示す規則です。この規則のxml構文は次のようになります。
<VALIDUSER [group="対象グループ"] [for="適用グループ"] [not="除外グループ"] />
この規則が適用されているフィールドは、作業項目の入力時にユーザー名の一覧が展開されるドロップダウンリストから値を選択することになります。group属性は任意属性です。ここには、TFSに登録されているグループ名、例えば「[GLOBAL]\Team Foundation 管理者」や「[Project]\Testers」、「Domain\Domain Users」などのようにTFS内のグループ名やActive Directoryのグループ名を指定できます。この属性を指定しない場合は、「[GLOBAL]\Team Foundation 有効ユーザー」を設定したのと同様として扱われます。作業項目を入力するとき、担当者など人を設定するフィールドは大抵の場合、TFSに利用者として登録されているユーザーを設定するはずなので、VALIDUSER規則を利用することでより簡単に利用していくことができるようになります。
ALLOWEXISTINGVALUE規則
既に登録されている値が制約上無効な値であったとしてもそれを無視して値を保持できることを示す規則です。この規則のxml構文は次のようになります。
<ALLOWEXISTINGVALUE />
この規則が適用されているフィールドでは、他の規則などにより値が無効であるとなった場合でもそれを無視して既存の値を保持することができます。ただし、新しい値は規則にのっとった有効な値である必要があります。例えば、VALIDUSER規則が適用されているフィールドはTFSに登録されているユーザーのみ設定可能ですが、設定後に対象ユーザーが利用者から削除された場合でも既存の値を保持できるようにするために利用します。なお、ALLOWEXISTINGVALUE規則ではfor属性、not属性を利用することはできません。