はじめに
Adobe Flexで開発されたリッチインターネットアプリケーション(RIA)の普及とともに、Flexが提供するユーザインターフェイス(UI)やメディア対応能力、クライアントサイド機能と、PHPなどのサーバサイド言語が提供するパワーと柔軟性の両方を備えたアプリケーションへのニーズが高まりつつあります。Flexとサーバサイド言語を緊密に連携させることで、エンドユーザには、様々な機能が備わった直感的かつ魅力的なユーザ体験が提供できるようになります。また、デベロッパーにとっては、PHPとFlexの開発環境が強固に統合されることで、コーディング、デバッギング、およびプロジェクト管理の場面において、一段とスムーズなワークフローが実現されるという大きなメリットがあります。このような統合環境は、Adobe Flex BuilderとZend Studio for Eclipseを併用することで実現可能です。
Zend Studio for EclipseとFlex BuilderはどちらもEclipse IDE(統合開発環境)をベースにしているため、これら3つのいずれかの使用経験さえあれば、ワークフローやインターフェイスに戸惑うことがありません。また、Zend StudioとFlex Builderには同様のコーディング支援機能(コードの折りたたみ表示、ハイライト表示および自動補完機能など)とプロジェクト・フォルダ構成が採用されています。同じ系譜を引く製品であるからこそ、製品に慣れるための時間を省き、より多くの時間を開発作業自体に割り当てることができます。
以下に示すサンプルでは、デフォルト状態のWAMPServerをインストールしたWindows XPコンピュータを使用しています。ここに示すサンプルは、あくまで参考用の情報として提供されるものです。本稼働サーバ環境での動作確認を経ているものではないので、本稼働サーバでの使用は避けるようにしてください。
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