アプリケーションの公開~署名とapkファイルの準備
実機での動作が確認できたら、いよいよ公開の準備に入ります。アプリケーションの公開には次の2つが必要になります。
- 公開するapkファイル
- Android Marketへのユーザー登録
法人として登録するとやや面倒なのですが、個人の場合であればAndroid Marketへのユーザー登録は簡単に済みます。ここでは公開用のapkファイルの作成方法について説明します。
アプリケーションへの署名
Eclipseで開発をしていたときは、ADTが自動で署名してくれていたため特に意識はしませんでしたが、公開する際には証明書を作成する必要があります。Android Marketでは自己証明書で構わないという事になっているので、JDKに含まれるkeytoolというコマンドを利用して作成した証明書を利用します。
「JDKのインストールディレクトリ\bin」にパスが通った状態で、keytoolコマンドを実行します。
# keytool -genkey -v -keyalg <暗号化方式 DSA or RSA> -keystore <証明書のファイル名> -alias <別名> -validity <有効期間(日)>
#keytool -genkey -v -keyalg RSA -keystore bizcard.keystore -alias bizcard -validity 1000000
キーストアのパスワードを入力してください:
新規パスワードを再入力してください:
姓名を入力してください。
[Unknown]: yokoi akira
組織単位名を入力してください。
[Unknown]: develop
組織名を入力してください。
[Unknown]: bbreak
都市名または地域名を入力してください。
[Unknown]: shinagawa
州名または地方名を入力してください。
[Unknown]: tokyo
この単位に該当する 2 文字の国番号を入力してください。
[Unknown]: jp
CN=yokoi akira, OU=develop, O=bbreak, L=shinagawa, ST=tokyo, C=jp でよろしいですか?
[no]: yes
1,000,000 日間有効な 1,024 ビットの RSA の鍵ペアと自己署名型証明書 (SHA1withRSA) を生成しています
ディレクトリ名: CN=yokoi akira, OU=develop, O=bbreak, L=shinagawa, ST=tokyo, C=jp
<bizcard> の鍵パスワードを入力してください。
(キーストアのパスワードと同じ場合は RETURN を押してください):
[bizcard.keystore を格納中]
以上で、実行したディレクトリに指定したファイル名で自己証明書が出力されます。この証明書を使ってアプリケーションに署名しパッケージングしますが、その前にこのリリース用の証明書でGoogle MapsのAPIキーを取得する必要があります。
連載第3回と同様の手順で、リリース用の証明書からGoogle Maps APIキーを取得してください。
取得したキーを「map.xml」のapiKeyに設定します。
<!-- 地図 -->
<com.google.android.maps.MapView
android:id="@+id/map"
android:layout_width="fill_parent"
android:layout_height="fill_parent"
android:apiKey="取得したリリース用のAPIキー" />
以上でリリースの準備が整いましたので、リリース用のapkファイルを作成します。
apkファイルのエクスポート
Eclipseで対象プロジェクトを右クリックし、[Android Tools]-[Export Signed Application Package]を選択します。ウィザードを進めると、keystoreの選択になるので、先ほど作成したファイルと作成する際に入力したパスワードを入力します。

続く下記の画面でも、証明書作成時に入力した別名とパスワードを入力します。

最後にapkファイルの出力先を指定してapkウィザードを終了すると、apkファイルが生成されます。
apkファイルからのインストール
最後に作成したapkファイルで、リリース前の最終確認をします。apkファイルを使って実機へアプリケーションをインストールする方法はいくつかありますが、ここでは端末にapkファイルをコピーしてインストールする方法を利用します。
apkファイルのコピー手順
- [Window]-[Show View]-[Other]-[File Explorer]でFile Explorerビューを表示します。
- ツリーから[sdcard]-[download]を選択した状態で[Push a file onto the device](下図【1】)をクリックします。
- ファイルの選択ダイアログが開いたら、エクスポートしたファイルを選択して、ファイルを実機にコピーします。
続いて、コピーしたapkファイルからインストールします。エクスプローラライクなツールを利用すると楽にインストールが行えます。下記は、Android Marketからダウンロードした「File Manager」というアプリケーションで「/sdcard/download」を開いた状態です。この状態でapkファイルをクリックするとインストールが開始します。

apkファイルからの動作確認ができたら、ファイルをAndroid Marketにアップし、世界への配信をスタートできます。
まとめ
今回まで全7回でAndroidのアプリケーション開発について連載してきましたが、いかがでしたでしょうか? 2010年中には各キャリアからAndroid端末が多く発売され、今年はAndroidの普及が一気に進む年になる事が予想されます。国内でもAndroid Application Award 2010 Springが開催されます(今年もAndroid Developer Challengeがあると良いのですが…)。
- 世界中で使われるアプリを開発したい
- 有料アプリでお小遣いを稼ぎたい
- コンテストで一攫千金し、有名になりたい
など、Android上でさまざまな夢を見たり、実現できる可能性があります。本連載が、皆さんの夢の実現の一助になる事を願いつつお別れいたします。では、またの機会にお会いしましょう。

