背景の設定
テーマは変更されましたが、真っ白だと寂しいので背景を設定しましょう。背景にはイメージも設定できますが、今回はXMLでグラデーションを作成して利用します。
まず「res/drawable」配下に「background.xml」という名前のファイルを作成し、次のように記述します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <shape xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android" android:shape="rectangle"> <gradient android:startColor="#FFFFFFFF" android:endColor="#FF80FF80" android:angle="270" /> </shape>
このXMLでは、長方形を作成し、startColorからendColorまで指定したangle(3時の方向を基準として、時計回りの角度を指定)でグラデーションを設定しています。
次に、作成した図形をアクティビティの背景として設定します。「res/layout/main.xml」を開き、トップのレイアウトに対してandroid:background="@drawable/background"
を指定します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <LinearLayout xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android" android:layout_width="fill_parent" android:layout_height="fill_parent" android:background="@drawable/background"> : 中略 : </LinearLayout>
他のアクティビティはこれだけでよいのですが、一覧画面の場合はListViewを前面に配置しているため、設定した背景が見えません。背景色を見えるようにするために、ListViewに対して透明な背景(android:background="#00000000"
)を設定します。
android:background="#00000000"
の#00000000
は不透明度(2桁)+RGB(各2桁)を意味します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> : :中略 : <!-- 一覧表示用リスト --> <ListView android:id="@+id/list" android:background="#00000000" android:layout_width="fill_parent" android:layout_height="fill_parent" /> </LinearLayout>
この状態で実行すると、背景にグラデーションが設定されていることが確認できます。同様に参照画面、登録画面にも背景を設定してください。
AndroidManifest.xmlの整理
開発中は各アクティビティを直接起動できた方が便利なこともあったため、本来は不要な定義をしていましたが、もう必要ないので「AndroidManifest.xml」をきれいにします。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <manifest xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android" package="sample.bizcard" android:versionCode="1" android:versionName="1.0"> <!-- インターネットへのアクセス権限 --> <uses-permission android:name="android.permission.INTERNET" /> <!-- GPSなど精度の高い位置情報を取得するハードウェアへのアクセス権限 --> <uses-permission android:name="android.permission.ACCESS_FINE_LOCATION" /> <!-- アプリケーションの定義 デフォルトでアイコンとアプリケーション名が定義されています--> <application android:icon="@drawable/icon" android:label="@string/app_name" android:theme="@android:style/Theme.Light" > <!-- GoogleMapのライブラリの利用を宣言 --> <uses-library android:name="com.google.android.maps" /> <!-- 一覧アクティビティの定義 --> <activity android:name=".ListActivity" android:label="@string/app_name"> <!-- インテントのフィルタ設定 --> <intent-filter> <!-- アクティビティをアプリケーションのメイン(開始画面) --> <action android:name="android.intent.action.MAIN" /> <!-- ホーム画面から表示されるランチャーへの表示 --> <category android:name="android.intent.category.LAUNCHER" /> </intent-filter> </activity> <!-- 登録アクティビティの定義 -->
<activity android:name=".RegistActivity" android:label="@string/app_name" />
<!-- 参照アクティビティの定義 -->
<activity android:name=".ShowActivity" android:label="@string/app_name" />
<!-- マップアクティビティの定義 -->
<activity android:name=".MapActivity" android:label="@string/app_name" /> </application> <!-- SDKの対応バージョン --> <uses-sdk android:minSdkVersion="4" /> </manifest>
Android実機での動作確認
ここまでの作業でアプリケーションは完成です。しかし、リリース前に実機での動作確認を行う必要があります。ここではその方法を説明します。
ドライバのインストール
Android搭載の携帯端末をPCにUSB接続すると、新たなハードウェアとして検出されます。検索先に「Android SDKのインストール先\usb_driver」を指定してドライバのインストールを行います。
アプリケーションの起動
正常にインストールが完了したら、起動の設定を開き「Targetタグ(下図【1】)」で「Manual(下図【2】)」を選択します。
端末が認識されていると、下図【1】のように実機がデバイスとして表示されます。選択して[OK]をクリックすると、アプリケーションのインストールが行われ、アプリケーションが起動します。