ヘッダとフッタを追加する
より実践的になるよう、これまでのサンプルに、ヘッダ(div#header)とフッタ(div#footer)を追加してみましょう。ヘッダ、メイン、サブ、フッタの順に記述し、全体をコンテナで囲みます。ソースは次のようになります。
<div id="container"> <div id="header">ヘッダ</div> <div id="main">メイン</div> <div id="sub">サブ</div> <div id="footer">フッタ</div> </div>
左サイドバーのレイアウトになるようCSSを適用してみましょう。メインコンテンツを右、サブコンテンツを左にフロートさせます。また、分かりやすいように、それぞれの領域に背景色を設定しておきましょう。コンテナは緑、ヘッダとフッタは黒、メインコンテンツは赤、サブコンテンツは青の背景色を指定します。
div#container { background-color: green; /* 背景色:緑 */ } div#header { background-color: black; /* 背景色:黒 */ } div#main { width: 70%; /* 幅:70% */ float: right; /* 右フロート */ background-color: red; /* 背景色:赤 */ } div#sub { width: 30%; /* 幅:30% */ float: left; /* 左フロート */ background-color: blue; /* 背景色:青 */ } div#footer { width: 100%; background-color: black; /* 背景色:黒 */ }
「clearプロパティ」でフッタの回り込みを解除する
メインとサブにフロートを設定しているため、このままでは、図3のように、後続のフッタも回り込んでしまいます。また、コンテナの背景色(緑を指定)も反映されません。
これは、バグではなく、「フロートされた要素は親要素(例ではコンテナ)の高さとは無関係に配置される」というCSSの仕様です。親要素の高さが、フロートされた要素を包むように一番下までくるようにするには、図4のように、最後の子要素でフロートを解除する必要があります。
このサンプルの場合、フロートされた要素の親要素はコンテナで、コンテナの最後にはフッタが含まれています。従って、フッタに「clear: both」を指定すれば、回り込みが解除され、コンテナの高さをフッタの下まで広げることができます。
div#footer { clear: both; }