Eclipseによる開発
では、実際にPivotを使ってみましょう。ここでは、Java開発で最も多用されるEclipseを使ってPivot開発を行う手順を説明します。
最初に、ファイルタイプの登録に関する設定を行っておきましょう。これは、Pivotで利用する「WTKX」という拡張子のファイルをXMLエディタで編集できるようにするためのものです(なお、ここではPleiadesで日本語化されたEclipseをベースに説明を行います)。
- 「ウインドウ」メニューから「設定」を選び、設定ウインドウを呼び出します。
- ファイルの関連付けを行います。左の項目から「一般」内の「エディター」内にある「ファイルの関連付け」を選択します。
- 右側に表示される「ファイルの関連付け」の表示で、「ファイル・タイプ」の右側にある「追加」ボタンをクリックし、新たに「*.wtkx」を登録します。
- ファイル・タイプの一覧から、登録した「*.wtkx」を選択し、下の「関連付けられたエディター」の右側にある「追加」ボタンをクリックして「XMLエディター」を追加します。
- 続いてコンテンツ・タイプの登録を行います。設定ウインドウ左側の項目から「コンテンツ・タイプ」を選んでください。
- 右側に表示される「コンテンツ・タイプ」内の「テキスト」内にある「XML」を選択します。
- 「ファイルの関連付け」の右側にある「追加」ボタンをクリックし、「*.wtkx」を追加します。
以上で設定の登録は完了です。続いてプロジェクトを作成しましょう。
プロジェクトの作成
「ファイル」メニューの「新規」から「新規プロジェクト」サブメニューを選び、新しいプロジェクトを作成してください。ここでは、「Javaプロジェクト」として作成します。
Webの開発では、通常「静的/動的プロジェクト」が使われますが、Pivotは、JSP/サーブレットなどサーバサイドのJava技術を使わず、アプレットベースで開発を行いますので、普通のJavaプロジェクトで問題ありません。プロジェクト名は、ここでは「HelloPivot」としておきます。JREなどその他の設定はデフォルトのままでよいでしょう。
続いて、ライブラリをプロジェクトに追加します。Pivotのフォルダ内にある「lib」フォルダを、作成したプロジェクト内にコピーしてください。
プロジェクトのビルド・パスにライブラリを登録します。「プロジェクト」メニューの「プロパティー」を選択しウインドウを呼び出します。左側の一覧から「Javaのビルド・パス」を選んでください。そして右側に現れた表示から「ライブラリー」タブを選択し、「Jarの追加」ボタンをクリックします。ビルド・パスに追加するアーカイブを選択するウインドウが現れるので、ここで作成したプロジェクト内の「lib」フォルダ内にあるすべてのJarファイルを選択し、[OK]をクリックします。
これでライブラリファイルがビルド・パスに追加されます。
以上で一通りの準備が完了し、プロジェクトを作成できました。