HTML5から新しく追加・削除された要素の一覧
HTML5では、数多くの要素や属性が追加されました。また、既存の要素の中には、その用途が変更されたものもあります。そして、用途は変更されていないながらも、その使い方について詳細に規定された要素が数多くあります。ここでは、HTML5で新たに導入された要素、削除された要素について紹介しましょう。各要素の説明は、非常に簡潔にまとめているので、厳密性に欠けますが、ここでは、おおざっぱに新要素の用途を把握してください。
要素 | 説明 |
section要素 | 章や節といった一般的なセクションを表します。通常は、h1~h6要素の見出しとそれに付随するコンテンツをグループ化するために使います。 |
article要素 | ブログエントリやニュース記事のように、単独で成り立つような独立したコンテンツを含んだセクションをグループ化するために使います。 |
nav要素 | ページの中で主要なサイト・ナビゲーションに使います。 |
aside要素 | ページのメインコンテンツと関連性が薄いコンテンツを含んだセクションを表します。主にの補足記事やサイドバーに使います。 |
hgroup要素 | セクションの見出し要素(h1~h6)をグループ化するために使います。最もレベルの高い見出し要素が、そのコンテンツのタイトルとなり、それ以外の見出し要素はサブタイトルを表すことになります。 |
header要素 | ページまたはセクションのヘッダーを表します。 |
footer要素 | ページまたはセクションのフッターを表します。 |
figure要素 | イメージやビデオなどのコンテンツと、そのキャプションをグループ化するために使います。 |
figcaption要素 | figure要素の中で、キャプションを表します。 |
mark要素 | ページ著者がページ読者に注意を払わせたい部分を表します。 |
time要素 | 新暦のグレゴリオ暦における正確な日付、そして場合によっては時刻を表します。 |
ruby要素 | ルビを伴ったテキストを表します。 |
rt要素 | ruby要素の中で、ルビ・テキストを表します。 |
rp要素 | ruby要素の中で、ルビ・テキストの前後に括弧を入れるために使います。ルビをサポートしていないブラウザーで、その括弧が表示されることになります。 |
wbr要素 | ブラウザーがテキストをレンダリングする際に、改行しても構わない位置を指定します。 |
embed要素 | プラグイン・コンテンツを表します。これまで一般的に使われてきた要素ですが、HTML5で初めて正式に規定されることになりました。 |
video要素 | ビデオ再生に使います。 |
audio要素 | オーディオ再生に使います。 |
source要素 | video要素またはaudio要素の中で、再生するビデオやオーディオのURLを指定します。 |
canvas要素 | グラフ、ゲームなど、動的にビットマップ・グラフィックをレンダリングするために使います。 |
datalist要素 | input要素の入力用に、コンボボックスに入力候補を表示するために使います。つまりサジェスト機能を提供します。この要素の中で、option要素を使って、入力候補をマークアップします。 |
keygen要素 | フォーム送信時に秘密鍵と公開鍵を生成します。 |
output要素 | 計算結果を表します。 |
progress要素 | 何かしらの処理の進捗状況を表します。HTML5では、ブラウザがこの要素に指定された進捗状況をグラフィカルにレンダリングすることを想定しています。 |
meter要素 | ディスク使用率といった計測結果を表します。HTML5では、ブラウザがこの要素に指定された計測結果をグラフィカルにレンダリングすることを想定しています。 |
details要素 | ディスクロージャー・ウィジットを表します。 |
summary要素 | details要素の中で、ディスクロージャー・ウィジットのキャプションを表します。 |
command要素 | ユーザーが呼び出すことができるコマンドを表します。menu要素の中で、メニューの項目として使います。 |
要素 | 説明 |
basefont要素 | 見た目しか表さない要素のため、廃止になりました。これらの要素は、CSSを使うことで対処できます。 |
big要素 | |
center要素 | |
font要素 | |
strike要素 | |
tt要素 | |
u要素 | |
frame要素 | フレーム分割については、ユーザビリティやアクセシビリティに悪影響を及ぼすとみなされ、それに関連する要素が廃止となりました。 |
frameset要素 | |
noframes要素 | |
acronym要素 | ウェブ制作の現場ではあまり使われておらず、代替手段によって解決できる要素は廃止になりました。 |
applet要素 | |
isindex要素 | |
dir要素 |
以上、HTML5の状況を見てきましたが、次回からは具体的なHTML5によるマークアップについて解説していきます。