5. その他のデータストア
dojox.dataモジュールには、dojo.data.apiのインターフェースを実装したさまざまなデータストアが提供されています。以下に主なものを列挙します。各データストアの詳細については、dojox.dataのAPIドキュメントを参照してください。
- dojox.data.AtomReadStore
- dojox.data.CsvStore
- dojox.data.FileStore
- dojox.data.FlickrStore
- dojox.data.GoogleSearchStore
- dojox.data.JsonRestStore
- dojox.data.KeyValueStore
- dojox.data.WikipediaStore
- dojox.data.XmlStore
以下ではCsvStoreとWikipediaStoreおよびGoogleSearchStoreの使い方について簡単に説明します。
5.1. CsvStore
CsvStoreはCSV形式で保存されたデータからデータストアを作成するクラスです。以下の例では、CsvStoreのアイテムをデータグリッドで表示する方法について説明します。
まず、CsvStoreを利用してデータストアを作成します。
dojo.require("dojox.data.CsvStore"); var csvStore = new dojox.data.CsvStore({url: "data/test_data.csv"});
コンストラクタの引数のURLにはCSVファイルのパスを指定します。
次にcsvStoreの内容をデータグリッドにアイテムの一覧として表示します。データグリッドを使用するためにdojox.grid.DataGridと、それらに必要なDataGridのCSSファイルを読み込みます。
@import "../dojo-release-1.5.0/dojox/grid/resources/Grid.css"; @import "../dojo-release-1.5.0/dojox/grid/resources/claroGrid.css"; dojo.require("dojox.grid.DataGrid");
次にデータグリッドウィジェットを配置します。先ほど作成したcsvStoreとレイアウトオブジェクトを、それぞれstore、structure属性で指定します。
<table dojoType="dojox.grid.DataGrid" style="width: 800px; height: 300px;" store="csvStore"> <thead> <tr> <th field="title" width="400px;">記録者</th> <th field="date" width="200px;">日付</th> <th field="keyword" width="auto">コメント</th> </tr> </thead> </table>