SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

ここが違う!サンプルで見るHTML5

HTML5で進化したフォーム機能
ここが違う!サンプルで見るHTML5(5)


  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

数値(type="number")

 numberタイプのinput要素は、数値のみを入力できるコントロールを表します。Opera、Safari、Chromeがnumberタイプのinput要素をサポートしています。

マークアップ例
<input type="number">
Operaの数値入力フィールド
Operaの数値入力フィールド
Safariの数値入力フィールド
Safariの数値入力フィールド
Chromeの数値入力フィールド
Chromeの数値入力フィールド

 このように、いずれのブラウザも、入力フィールドに値を直接に入力することもできますし、右側のスピンボタンを押して数値を動かすこともできます。

数値の範囲(type="range")

 rangeタイプのinput要素は、数値をスライダーを使って指定できます。Opera、Safari、Chromeがrangeタイプのinput要素をサポートしています。

マークアップ例
<input type="range">
Operaのスライダー
Operaのスライダー
Safariのスライダー
Safariのスライダー
Chromeのスライダー
Chromeのスライダー

 デフォルトでは、0から100の範囲の整数を1刻みでセットできます。value属性が指定されていなければ、このコントロールのデフォルト値は50になります。もし数値の範囲や値を指定したい場合は、次のようにマークアップします。

範囲と値を指定したマークアップ例
<input type="range" value="35" min="20" max="100" step="5">

 この例は、value属性によって値を35にセットしています。そして、min属性とmax属性によって、選択範囲を20から100に限定しています。さらに、step属性によって、5刻みで値を選択できるようにしています。

色(type="color")

 colorタイプのinput要素は、色を表す値を入力するコントロールを表します。HTML5仕様では、カラーピッカーのような色を選択するユーザーインタフェースが表示されることを想定しています。入力可能な値は、#000000形式の文字列です。このコントロールはOperaが実装しています。

マークアップ例
<input type="color">
Operaのカラーピッカー
Operaのカラーピッカー

サジェスト(datalist要素)

 最後に、input要素のtype属性ではありませんが、HTML5で新たに導入されたサジェスト機能を紹介しましょう。HTML5には、新たにdatalist要素が導入されました。この要素は、テキスト入力フィールドにサジェスト機能を組み込むための要素です。

datalist要素のマークアップ例
<input type="seach" name="q" list="keywords">
<datalist id="keywords">
  <option value="Canvas">Canvas</option>
  <option value="Web Workers">Web Workers</option>
  <option value="WebSocket">WebSocket</option>
</datalist>
datalist要素のレンダリング例(Opera)
datalist要素のレンダリング例(Opera)

 datalist要素にはid属性をセットしておきます。そして、input要素のlist属性に、datalist要素のid属性の値をセットすると、そのinput要素にサジェスト機能を組み込むことができます。input要素をクリックすると、datalist要素にマークアップされた入力候補が表示され、それを選択することで、input要素にその値がセットされます。

 datalist要素の中にはoption要素をマークアップします。このoption要素の値が入力候補になります。

 2010年12月現在で、Firefox、Operaがdatalist要素をサポートしています。なお、Operaであれば、colorタイプのinput要素とdatalist要素を組み合わせて、カラーピッカーに表示させる色を事前に決めることもできます。

datalist要素を使ったカラーピッカーのレンダリング例(Opera)
datalist要素を使ったカラーピッカーのレンダリング例(Opera)
マークアップ例
<input type="color" name="color" value="#ff0000" list="colors">
<datalist id="colors">
 <option label="白" value="#ffffff">#ffffff</option>
 <option label="黒" value="#000000">#000000</option>
 <option label="赤" value="#ff0000">#ff0000</option>
 <option label="緑" value="#00ff00">#00ff00</option>
 <option label="青" value="#0000ff">#0000ff</option>
</datalist>

次のページ
マークアップによるバリデーション

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ここが違う!サンプルで見るHTML5連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

羽田野 太巳(ハタノ フトミ)

有限会社futomi 代表取締役1971年岐阜県生まれ。ホスティングサーバー(共用サーバー)でも利用できるウェブ・アプリケーションの独自開発・販売を手がける。主にPerlによるCGI制作が中心。オーダーメードのウェブ・アプリケーション制作/ウェブ・サーバー管理業務も手がける。2007年にHTML5.JPを開設し、Canvasを使ったJavaScriptライブラリの開発、HTML5の最新情報の発信、HTML5関連仕様の日本語訳を手がける。主な著書に『徹底解説HTML...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/5652 2011/01/05 16:47

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング