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WCF RIAサービスを使ったWeb連携アプリを作ろう

SilverlightでAzureに飛び出そう!

WCF RIAサービスを使ったWeb連携アプリを作ろう 第1回


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データモデルの作成

 データモデルとは、データベースのテーブルから業務に必要なデータを組み合わせたものです。そのため、データベースからデータモデルを作る方法とデータモデルからデータベースを作る方法があり、いずれかの方法でデータベースとデータモデルをつなげる作業が必要になります。

(1)データベースの準備

 サンプルで使用しているデータモデルはMicrosoft SQL Server 2008のデータベースにテーブルを作成し、以下のようにエンティティとつなげてあります。

表2 エンティティとDBの構成
データベース データベース名 TransportationFeeClaim
テーブル名 TransportationFeeDataModel
エンティティ エンティティの場所 FormTemplateManager.Webプロジェクト/Modelsフォルダ/
エンティティのファイル名 TransportationFeeClaim.edmx
エンティティ名 TransportationFeeDataModel
エンティティセット名 TransportationFeeEntitySet
サンプルデータ サンプルデータ 1

 データベースの作成、エンティティの作成、サンプルデータの作成ができる方は、以降を読み飛ばして「ドメインサービスを追加する」に進んでください。

 サンプルデータの入ったmdf、ldfもFormTemplateManager.WebプロジェクトのApp_Dataに用意してありますので、そちらを使っても結構です(SQL 2008 Server形式 Ver.655)。

 なお、3万円以上の旅費精算を管理する場合はデータ型を変更する必要があります。

図5 作成するデータモデル
図5 作成するデータモデル

(2)モデルからデータベースを生成

 一例として、モデルからデータベースを作成する方法を解説します。サンプルからTransportationFee.edmxをコピーして以下の作業のModelsフォルダにペースト、ソリューションエクスプローラーでModelsフォルダを選択し、[すべてのファイルを表示]して、TransportationFeeClaim.edmxを[プロジェクトに含める]を実行して、以下の作業を続けてください。

データベースからエンティティを作成したい場合

 データベースを作成して、データベースからエンティティを作成したいという場合は、サンプルのソリューションで以下の作業をして、データベースを先に作ってしまいます。

 

 ソリューションエクスプローラーで、FormTemplateManagerソリューションのFormTemplateManager.WebプロジェクトのModelsフォルダのTransportationFeeClaim.edmxをダブルクリックし、デザイナーで右クリックして[モデルからデータベースを生成]を選択します(エラーが出ても無視してください)。

 

図6 モデルからデータベースを生成
図6 モデルからデータベースを生成

(3)データベース生成ウィザードでの手順

 サーバー名の設定とデータベース名の設定です。サーバー名は、[新しい接続]→[サーバー名]で「localhost」と入力します。また、データベース名は、[データベース名]を「TransportationFeeClaim」と入力して[OK]ボタンをクリックします(ダイアログが表示されたら[はい]をクリックして[次へ>]ボタンをクリックします)。次の[概要と設定]画面で[完了]ボタンをクリックして終了です(続いてダイアログが表示される場合も[OK]ボタンをクリックしてください)。

(4)データベースの作成

 データベース生成ウィザードが終了すると、TransportationFee.edmx.sqlがアクティブになります。TransportationFee.edmx.sqlがアクティブの状態で、[Transact-SQL エディター]ツールバーより[SQLの実行]ボタンをクリックします。

図7 データベース作成SQLの実行
図7 データベース作成SQLの実行

 続いて表示される[データベースエンジンへの接続]ダイアログで[OK]ボタンをクリックします。

図8 データベースエンジンへの接続
図8 データベースエンジンへの接続

 以上でデータベースとつながったデータモデルが作成できます。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 高尾 哲朗(タカオ テツロウ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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