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Android開発のためのJava SE再入門

コレクションとAndroid非同期処理の基本

Android開発のためのJava SE再入門(5)

AndroidのGUIと非同期処理

 Androidでは(基本的には一般的な話ですが)、時間のかかる処理はメインのスレッドに記述するのではなく、別のスレッドで非同期に処理するようにします。例えば、ファイルの読み込みであったり、ダウンロードしたりするような処理です。

 その場合、処理した結果を画面に反映したいことが多いでしょう。ここで問題になるのが、前回書いたとおり、AndroidのGUIがシングルスレッドモデルだということです。GUIの更新は、メインのスレッド(GUIスレッド)に限定されていますので、別スレッドの中から直接GUIの更新が行えません。間違えて更新すると例外が発生してしまいます。

別スレッドからのGUI更新

 Androidでは、別スレッドからGUIを更新するには、直接GUIを更新するのではなく、GUIスレッドに対してGUI更新の通知を送るようにします。そして通知を受けとったGUIスレッドが、代わりにGUI更新を行うという形です。

 この通知(メッセージ)のやりとりに、Androidでは、メッセージキューという仕組みが利用されています。メッセージキューとは、その名のとおり、メッセージのキュー(Queue)という意味です。

メッセージキュー

 一般にメッセージキューを使った処理のながれは、次のようになります。

  1. メッセージの送り手は、受け手のメッセージキューにメッセージを格納する。
  2. 受け手側は、メッセージキューにメッセージがあるかどうかを監視する。
  3. メッセージがあれば、メッセージを1つだけとりだす。
  4. 受け手側がメッセージに従って処理を行う。

LooperクラスとHandlerクラス

 Androidでのメッセージキューの処理は、android.os.Looperとandroid.os.Handlerの2つのクラスが担っています。

 Looperクラスの役目は、かんたんに言うと、メッセージキューを持ち、そのキューからメッセージをとりだして処理を行うことです。一方のHandlerクラスは、特定のメッセージキューにメッセージを格納するためのものです。

 Looperクラスは、スレッドごとに独自にインスタンス化することができます。ただし、Activityクラスを継承したメインスレッドでは、すでに内部でLooperオブジェクトが生成されています。そのため、GUIの更新に利用するだけであれば、特にLooperオブジェクトを意識する必要はありません。じつは、ActivityクラスのOnCreateメソッドやOnResumeメソッドなどは、Looperオブジェクトが呼び出しているのです。

Handlerクラスの使い方

 Handlerクラスをインスタンス化すると、デフォルトでは、同じスレッドにあるLooperオブジェクトとメッセージキューに関連づけられます。その後、GUI更新を行うタイミングで、Handlerオブジェクトのメソッド(sendMessageメソッドやpostメソッド)を呼び出し、メッセージキューにメッセージを投入します。

 なお、この場合のメッセージは、文字通りのメッセージだけでなく、オブジェクトも含まれます。例えば、処理を記述したオブジェクトをメッセージキューに格納すれば、GUIスレッドがメッセージを取得したタイミングで、そのオブジェクトの処理を行う、ということが可能です。

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別スレッドからGUI更新を行うサンプル

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 高江 賢(タカエ ケン)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

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