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実例で学ぶASP.NET Webフォーム業務アプリケーション開発のポイント

3層データバインドを正しく活用しよう(後編)

実例で学ぶASP.NET Webフォーム業務アプリケーション開発のポイント 第2回


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ビジネスロジック層の作成

 データアクセス層ができましたので、次はデータアクセス層を使ったビジネスロジックを記述する、ビジネスロジック層を作成していきましょう。

[1]ビジネスロジック層プロジェクトを作成する

 ソリューションに"MRRS.BLL"という名前でクラスライブラリ プロジェクトを追加します。

[2]データアクセス層への参照を追加する

 MRRS.DALプロジェクトへの参照を追加します。

[3]ビジネスロジッククラスを作成する

 データアクセス層に作成したリポジトリークラスを使い、ビジネスロジックを記載するクラスを、"LocationLogic.cs"という名前で作成します。

リスト4 LocationRepository.cs
using System;
using System.Collections.Generic;
using System.Linq;

using MRRS.DAL;

namespace MRRS.BLL
{
  public class LocationLogic
  {
    private ILocationRepository _locationRepository;

    public LocationLogic()
      : this(new LocationRepository())  // (1)
    {
    }

    public LocationLogic(ILocationRepository locationRepository)  // (2)
    {
      _locationRepository = locationRepository;
    }

    /// <summary>
    /// 場所名を条件に場所を取得します。
    /// </summary>
    /// <remarks>場所名未指定時は全データを取得します。</remarks>
    /// <returns></returns>
    public IEnumerable<Location> Select(string locationName)
    {
      return _locationRepository.Select(locationName);
    }

    /// <summary>
    /// IDを指定して場所を取得します。
    /// ObjectDataSourceで扱えるように、IEnumerableで返します。
    /// </summary>
    /// <returns></returns>
    public Location Find(int locationId)
    {
      return _locationRepository.Find(locationId);
    }

    /// <summary>
    /// 場所を追加します。
    /// </summary>
    /// <param name="location"></param>
    public void Insert(Location location)
    {
      _locationRepository.Insert(location);
      _locationRepository.Save();
    }

    /// <summary>
    /// 場所を更新します。
    /// </summary>
    /// <param name="location"></param>
    /// <param name="origLocation"></param>
    public void Update(Location location)
    {
      _locationRepository.Update(location);
      _locationRepository.Save();
    }

    /// <summary>
    /// 場所を削除します。
    /// </summary>
    /// <param name="location"></param>
    public void Delete(Location location)
    {
      _locationRepository.Delete(location);
      _locationRepository.Save();
    }
  }
}

 ビジネスロジッククラスを作成する際のポイントは以下のとおりです。

(1)引数なしのコンストラクタを用意する

 ObjectDataSourceと連携させるため、引数なしのコンストラクタが必要です。

(2)リポジトリーインターフェイス型の引数を持つコンストラクタを用意する

 コードによる単体テストを行う際は、外部から使用するモックのリポジトリーオブジェクトを設定します。

次のページ
SQLCE 4.0とEFコードファーストを使用する準備

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 高野 将(タカノ ショウ)

<個人紹介>新潟県長岡市在住の在宅リモートワークプログラマー。家事や育児、仕事の合間に長岡IT開発者勉強会(NDS)、Niigata.NET、TDDBCなどのコミュニティに関わったり、Web記事や書籍などの執筆を行ったりしている。著書に『アプリを作ろう! Visual C#入門 Visual C# 2017対応』(日経BP社、2017)など。<WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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