6. 「Go Go OpenSource!」
編集部では、Cloud Foundry Open Tour, Tokyoでのセッション後、Richardson氏から個別にお話を聞く機会をいただいた。
──一般的に、PaaSを使う上での難しさはどこにあると思いますか。
そもそも、最初の段階でPaaSプロバイダを選択するのが難しいと思います。一般的なPaaSはそれほどたくさんの選択肢を提供してはくれません。どのようなインフラの上で、どのようなサービスが提供されているのか。自分のアプリケーションがその環境でちゃんと動作するのか。確認しなければならない項目がたくさんあります。
Cloud Foundryであれば、自分の好きな環境にカスタマイズできるので、そのような心配はありません。
──Cloud Foundryと既存のPaaS型クラウドサービスはどのように使い分けたらいいのでしょうか。
根本的な違いはオープンソースであることです。オープンな技術によって開発されているのでベンダーロックインのリスクがなく、ユーザが自由に拡張することができます。そのような自由な環境を、ほんの数ステップで手に入れることができるという点も大きなアドバンテージだと思います。
──Cloud Foundryが発表されてから1年が経ちますが、現時点での反響はどのようなものでしょうか。また、今後はどのようになっていくと思いますか。
多くの人々が、実際に使って、そしてこれを拡張することに関わっています。コミュニティは非常にアクティブな状態にあると思います。今回のOpen Tourは東京を含めて世界10都市で開催されていて、非常に多くの開発者やユーザが参加しています。今後どうなっていくかということですが、もっとよくなっていくということは間違いないでしょう。
──最後に、日本のユーザにメッセージをお願いします。
オープンソースは非常にすばらしいものです。いろいろなフレームワークやアプリケーションが登場しています。『Go Go OpenSource!』。これからもオープンソースのプロダクトを積極的に使い、そして積極的に活動に参加してください。